半導体株の弱さが気になる投資家たち -- その2

先日のブログでも取り上げましたが、半導体株の心配をする投資家が増えています。今年ここまでを振り返ると、米国株式市場のバロメーターであるS&P500指数はマイナス0.9%ですが、半導体セクター指数は2%を超える下落です。

こういう比較もあります。

  • 2009年3月に底を打って以来、S&P500指数は今日までに234%の上昇となった。
  • 2008年11月に、S&P500指数より一足先に底を打った半導体セクター指数は、今日までに537%の上昇を展開した。
マーケットをリードしてきた半導体セクターですが、今年の成績は、S&P500指数の成績より悪いのです。マーケットリーダーの下げが目立つようになってきたのですから、「この弱さが株式市場全体に広がるのは時間の問題だ」、と投資家たちは心配を始めています。

半導体セクター指数の、3つのタイムフレーム(時間軸)のチャートを見てみましょう。先ず、月足チャートです。


Aの赤い線で分かるように、長期的なアップトレンドに崩れはありません。もちろん、1から4で分かるように、半導体セクター指数は今日まで平穏な上昇基調が続いたのではなく、中期短期のトレンドライン割れが途中で起きています。現在の位置を見てください(5)。トレンドラインを割るブレイクダウンが起きています。こんな状態ですから、「Aのトレンドラインまで下げるかもしれない」、という見方が出てくるのは当然です。

二つの人気指標を入れました。RSI(相対力指数)の現在の数値は69.11です(6)。一般的な解釈は、「70割れは売りシグナル」です。

MACDを見てください(7)。MACDラインは下向きになり、売りシグナルとなるデッドクロスが起きそうな状態です。

週足チャートに移りましょう。


今のところ、1200付近に走るサポートライン(A)は無事です。しかし、弱さがいくつか見えます。先ずダイバージェンスです。1、2、3の矢印の方向を見てください。RSI(2)とMACD(3)の下げが一足先に始まり、半導体セクター指数の上昇する勢いが弱り始めていることが示されています。

RSIの現在の数値は47.32です(4)。50を上回る数値はアップトレンド、50未満はダウントレンドと解釈する人が多いですから、現時点では積極的に買える状態ではありません。

MACDはデッドクロスして(5)、売りシグナルが既に出ています。注目はゼロラインです(6)。ゼロラインがサポートになり、MACDが反発すれば、それは買いシグナルです。しかし、ゼロラインを割ることは単なる売りシグナルとなるだけでなく、トレンドが上げから下げに変わることも意味します。

次は日足チャートです。


Aが1200に走るサポートラインです。RSI(1)は50未満、そしてMACD(2)はゼロラインより下ですから、現在の半導体セクター指数は下げ基調にあります。そんなことよりも、投資家が心配していることは、売りパターンであるヘッド・アンド・ショルダーの可能性があることです。1200を割ることは、ヘッド・アンド・ショルダーのネックライン割れも意味しますから、1200は極めて重要なレベルです。

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