どこで損切るのか?アベレージ・トゥルー・レンジの話

ご存知のように、株価は予想に反した動きとなることがよくありますから、被害が大きくなる前に損切ることが重要になります。皆さんは、どんな方法で、間違ったトレードを損切っていますか?


500ドルの損が出たらロスをカットする、2%以上の損が出たらポジションを手仕舞う、と人によって損切り設定に違いがありますが、考慮したいのはアベレージ・トゥルー・レンジ(average true range)です。
「海外では一般的に使われているテクニカル分析のひとつなのですが、日本では残念ながらあまり知られていません。『自分が投資しようと思っている市場が一日にどのくらい動くのか』を知っておかないとリスク管理はできません。その指標となるのが、ATRなんです」(ZAiから抜粋)
ということで、アベレージ・トゥルー・レンジを見ることで、一日の平均値幅を把握することができます。下は、アマゾンの日足チャートです。


先ず、アベレージ・トゥルー・レンジは、一般的に使われている14に設定されています(1)。現在の数値は40.12です(2)。これは、過去14日間を考慮した場合、アマゾン株の一日の平均値幅は40ドル12セントあることが示されています。言い換えると、40ドル12セント未満の値幅で損切りを設定すると、かなり高い確率で損切りになってしまいます。

現在の株価(1505ドル)でアマゾンを買ったとします。アベレージ・トゥルー・レンジは40ドル12セントですから、こんな計算ができます。
1505 - 40.12 = 1464.88
簡単に損切りにならないためには、損切り株価を1464ドル88セント以下に設定する必要があります。たとえば、損切りを1490ドルに設定すると、普通の値動きが起きただけで損切りとなる可能性が高くなります。

よく聞く話ですが、損切りとなった後、株価が大きく上昇して悔しい思いをすることがあります。ほとんどの場合、こんなことが起きるのは、きつすぎる損切りの設定に問題があり、アベレージ・トゥルー・レンジを考慮していなかったことが原因です。

もう一度、上のアマゾン株の例を見てみましょう。アベレージ・トゥルー・レンジを考慮した場合、損切り株価は1464ドル88セント以下に設定する必要があります。これは、少なくとも2.66%の損が出ることを意味しますから、トレーダーによっては大きすぎる損額です。こんな場合はどうするべきでしょうか?損切りとなる確率が高くなってしまうことを覚悟して、損切り株価を1464ドル88セント以上にセットするという方法もありますが、多くのトレーダーは買う株数をいつもより少な目にして損額を調整しています。

アベレージ・トゥルー・レンジは、ほとんどのチャートで見ることができます。もし無料のチャートをお探しならTradingViewが便利です。


(情報源:使うのは「2つの数字」だけ! ”タートルズ流”資金管理&リスク管理術

コメント

identification7 さんの投稿…
リピート注文をすれば上昇局面なのに損切りされてノーポジということも避けられると思いますがリピート注文はアメリカでは流行してないですか?
T Kamada さんの投稿…
identification7 さん

こんにちは。アメリカではトレーリングストップがポピュラーです。