大方の意見に反して下降が始まった米国債の利回り

復活祭の週末ということで、金曜の米国株式市場は休みになります。キリストが十字架にかかった金曜は聖金曜日(グッド・フライデー)と呼ばれ、言うまでもなく、キリスト教徒にとって大きな意味を持つ日です。

なぜ、ニューヨーク証券取引所は、聖金曜日を休みにしたのでしょうか?興味のある方は、下記の記事を参照ください。

ニューヨーク証券取引所: 聖金曜日はなぜ休みなのか?

話題を変えます。先ず、下のチャートを見てください。


米10年国債の利回り指数です(日足)。2月21日に2.943%の高値を記録し、多くの人たちが3%の突破を信じましたが、見てのとおり、現在の率は2.741%に下がっています。更に、2日前には50日移動平均線を割り、入れた赤い線で分かるように、天井の形成中だという意見も出ています。

最近の利回りの下降で、イールドカーブのフラット化が顕著になりました。


チャートは、StockCharts.com から取ったものです。真っ平ら(フラット)ではありませんが、イールドカーブは水平に近くなっています。下は、約1年前のイールドカーブです。


現在の状態とは違い、右上がりがハッキリとしています。投資家たちは、イールドカーブのフラット化をなぜ気にするのでしょうか?
歴史的に、イールドカーブのフラット化は先行きの景気軟化を示唆する傾向があった。将来の景気後退(リセッション)を示す指標として信頼ある実績を残している逆イールドにも発展する可能性がある。(ブルームバーグ)
下は、金融危機でマーケットが厳しい下げとなる前、2007年7月の様子です。

正に、イールドカーブは水平、完全にフラットな状態です。前回のFOMCで分かるように、今年は3回の金利引き上げが見込まれています。短期金利が上昇する状況で、このまま10年債の利回り下降が続けば、イールドカーブのフラット化はいっそう進みます。要するに、投資家たちは2007年の再来を恐れているのです。

思い出せば、前FRB議長のイエレン氏は、このような意見を発表していました。
利回り曲線フラット化、景気後退を示唆せず=FRB議長:  米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は13日、イールドカーブのフラット化について、テクニカル要因が原因であり、景気後退のリスクを示すものではないとの認識を示した。(2017年12月13日:ロイター)
もちろん、FRB議長という立場上、「フラット化は深刻な問題である」とは言えません。たとえテクニカル的な要素がフラット化の原因であったとしても、イエレン氏自身が、「逆イールドと景気後退の間には歴史的に強い相関関係がある」と認めているのですから、やはりフラット化は気になる現象です。


上はNYダウの日足チャートです。Aで分かるように、今のところ、上昇する200日移動平均線がサポートになっています。ストキャスティクスは売られすぎ(円内)を示していますから、マーケットの反発を期待している人も多数いることでしょう。しかし、問題は下降が顕著になった50日移動平均線(B)です。たとえダウが反発したとしても、50日移動平均線がレジスタンスになってしまう可能性がありますから、現時点では積極的に買うのは難しい状況です。


(情報源:利回り曲線フラット化、景気後退を示唆せず=FRB議長

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