移動平均線の傾きの話

株価は移動平均線より上なのか、それとも下なのかといった事と同様に重要なのは、移動平均線の傾きです。ご存知のように、移動平均線には3つの傾きがあります。

  • 上昇:買いが優勢
  • 水平:膠着状態
  • 下降:売りが優勢
米国の投資家の間で、最も広く使われているのは、50日と200日移動平均線の二本です。ダウ平均の日足チャートを見てみましょう。

大引けまで6分を残し、ダウは2.81%、約700ポイントの大きな下げとなっています。

青い線は50日移動平均線です。上昇が止まっただけでなく、下げが明らかに始まっています。この移動平均線は、数日から数週間にわたって株をトレードする人たち、一般的にスイングトレーダーと呼ばれる人たちが好んで使う移動平均線です。現在のダウ平均は50日移動平均線より下、そして移動平均線は下向きですから、スイングトレーダーは売りの姿勢です。

上昇している緑の線は200日移動平均線です。この移動平均線は長期トレンドを把握するために広く使われ、数ヶ月以上、そして数年以上にわたって株に投資する人たちが重要視する移動平均線です。今日は大きな下げですが、ダウ平均は200日移動平均線より上、それに移動平均線は上向きですから、長期投資家たちは次の押し目買いチャンスを待っています。

あくまでも移動平均線だけを見て話をしています。

繰り返しになりますが、スイングトレーダーは売り姿勢ですが、長期投資家は相変わらず買い姿勢です。言い換えると、両者の意見が一致していないマーケットですから、現在のマーケットは難しいマーケット環境です。ご察しのとおり、買いに適したマーケットは両方の移動平均線が上昇している場合であり、売りに適した環境は両方の移動平均線が下降している場合です。

もう一本移動平均線を入れてみましょう。


赤い線は20日移動平均線です。スイングトレーダーよりも短い時間でトレードをする人たちが、トレンドを把握するために使っている移動平均線です。ダウ平均の位置、そしてこの移動平均線の傾きは、短期トレーダーもスイングトレーダーと同様に、売り姿勢であることが示されています。

ということで、現在のマーケットで買っている、または買いを考えているのは長期投資家だけです。もちろん、最近の不安定なマーケット状況を考えると、長期投資家たちも不安になっていることでしょう。

コメント