トレードと分別のある勇気について

今日のブログで、トレード心理の研究で知られるブレット・スティーンバーガー氏は、トレードの成功と勇気について書いています。実は、これを読んで思い出したのは、以前の上司ローレンス・コナーズ氏です。

コナーズ氏
コナーズ氏は、データを徹底的に分析する人でした。たとえば、5日高値で株を買うのと5日安値で株を買った場合、結果的に儲かるのはどちらの方でしょうか?買いやすいのは、上昇が明らかである5日高値更新です。一般的に言われるブレイクアウトの方法ですから、高値が更新される場面では、多くのトレーダーが株に飛び乗ります。

その一方、5日安値は買い難いパターンです。言い換えると、5日安値更新などと聞くと、株価は更に下げると思ってしまい買いを躊躇してしまいます。しかし、3日後、4日後、1週間後の様子を見てみると、利益が大きいのは買い難い5日安値の方です。

スティーンバーガー氏も、今日のブログで同様な結論に達しています。下は、スティーンバーガー氏のブログに掲載されていたチャートです。


黒い線はS&P500指数、そして緑はVIX(ボラティリティ指数)の5日移動平均線です。VIXには恐怖指数という別名があり、マーケットが下げる状況では上昇し、マーケットが上げる状況では下降します。

VIXが目立って高い部分と目立って低い部分に矢印を入れました。目立って高い部分ではS&P500が大きく下げていますから、投資家たちの恐怖感が高まり、買い出動することができません。それとは反対に、VIXが極めて低いレベルにある場合はS&P500は上昇していますから、投資家たちはご機嫌であり、迷うことなく簡単に買い出動することができます。VIXとS&P500を見比べると直ぐに分かりますが、利益を上げることができたのは、VIXの数値が目立って高いレベルで買った人たちです。

もちろん、スティーンバーガー氏は、VIXが跳ね上がったらめくら滅法に買うことを勧めている訳ではありません。
利益を生み出すトレードは、ボラティリティの高い居心地の悪いマーケット環境での買いだ。トレード成功の秘密がもしあるのなら、分別のある勇気はその一つだ。

(情報源:Why Courage is Key to Trading Success

コメント