米国で自殺率が最も高い業種は何?

農業機械、建設機械で有名なディーアというニューヨーク証券取引所に上場されている企業があります。


株価は順調に上昇が続き、ほぼ史上最高のレベルで取り引きされていますが、こんな事が報道されています。

トラクターの支払いが不可能になる農場主が続出するだろう。
理由は、穀物が有り余り穀物価格が安値で低迷しているためです。
穀物は安い。ガソリンは高い。思ったような値段で穀物を売ることができないのだから、来年の耕作準備ができない。これでは農業機械のローンを払うことができない。
穀物価格の低迷は、農業ETFに明確に表れています。


上は、PowerShares DB Agriculture  (DBA)という大豆、トウモロコシ、砂糖、豚赤身肉などの農産物に投資しているETFの週足チャートです。一時的な反発は時々起きていますが、見ての通り、全体的な流れはダウントレンドです。

米国の農業経営者たちの苦しさは、こんなところにも表れています。
米疾病対策センターから発表されたデータによると、農業に従事する人たちの自殺率は、他の職種に属する人たちの自殺率より高い。特に、17州の農業従事者の自殺率は、米国全体の自殺率の5倍だ。
典型的な米国の農業従事者の一例として、こんな話が紹介されています。
他の農業経営者と同様に、私には銀行ローンの大きな借金があります。私は食料の生産者ですが、私たち自身は満足に食べる物を買うことができないのです。週に80時間働きますが、歯医者へ行く金もありません。苦しい家計のことでいつも口論となり夫婦仲は悪くなり、気分はいつも落ち込んでいます。朝起きることさえ、もう嫌になります。
この詩を思い出しました。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る 
石川啄木

(参照した記事:Why are America’s farmers killing themselves in record numbers?

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