崩れが顕著になった米不動産インデックス・ファンド


ダウ、S&P500、そしてナスダックは好調な展開となり、3指数揃って新高値で木曜の取引を終了です。好調なマーケットの中、弱さが目立つのはこれです。


上は、米不動産インデックス・ファンドの日足チャートです。見てのとおり、長期トレンドのバロメーターとして広く使われている200日移動平均線を決定的に割っています。なぜ不動産が嫌われているのでしょうか?大きな理由はこれです。

チャート:Bankrate.com
上のチャートには、30年固定金利住宅ローンの金利の推移が示されています。
住宅ローンのベンチマークである固定金利30年ローンの金利は、先週の率から8ベーシス・ポイント(0.08パーセント)の上昇となり4.18%に達した。大きな跳ね上がりだ。(Bankrate.com)
たったの0.08パーセントですが、「大きな跳ね上がりだ」という表現で分かるように、不動産の専門家たちには無視できない上昇率です。住宅ローンの金利上昇は、米国債利回りの上昇が大きく影響している訳ですが、下のチャートを見てください。


上半分は米不動産インデックス・ファンド、下半分は米10年国債の利回り指数になります(日足)。矢印で示しましたが、利回りの下落は米不動産インデックス・ファンドに好影響となり、それとは反対の場合は米不動産インデックス・ファンドに悪影響となっている様子を見ることができます。

興味深いのは週足チャートです。


先ず、Aを見てください。利回り指数は13ヶ月に渡って続いているレジスタンスラインに挑戦中です。しかしBで分かるように、米不動産インデックス・ファンドは、なだらかに右上がりのサポートラインを既に大きく割っています。これが意味することは、投資家たちは、利回り指数がレジスタンスラインを突破することは間違いない、と解釈していることです。言い換えると、本格的な金利の上昇が始まり米国不動産市場が崩れる前に、米不動産インデックス・ファンドを売っておこうという投資心理が明確に表れています。

昨日のブログで書いたように、債券王のビル・グロース氏は、米国債市場は下げ相場に入ったという意見を発表しています。更に、中国は米国債の保有を縮小する意向があることも報道されています。これで、米国債はますます買い難い状態になってしまいましたから、多くの投資家が利回りの跳ね上がりを予想するのは当然のことでしょう。

(参照した記事:Mortgage rates creep up in response to Fed interest rate rise

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