米国株式市場:銀行株への資金のシフト

ニューヨークのマーケット終了まで、まだ2時間以上ありますが、顕著なのは半導体株の崩れです。

・半導体メモリー株指数:ー6.97%
・半導体装置&材料株指数:ー5.35%
・半導体株指数:ー2.61%

下は、半導体株のETF、VanEck Vectors Semiconductor  (SMH)の日足チャートです。


3.87%の大幅下落です。巨大な陰線(1)、そして出来高(2)も膨大、正にパニック売りといった様相です。今のところ、上昇する50日移動平均線(青)が支えになっています。(赤い線は200日移動平均線)「二本の移動平均線は両方とも上昇しているからアップトレンドは崩れていない」、という意見もありますが、今日の大陰線がダウントレンド入りのシグナルである可能性がありますから、この下げは買いチャンスであると単純に判断することはできません。

月足チャートを見ると、一つ面白いことが分かります。


矢印で示しましたが、半導体のETFは、2000年のハイテク株バブル時に記録された高値にとうとう戻ったのです。こういう言い方は失礼かもしれませんが、塩漬けになっていたETFが、プラスマイナス0でついに売却することが可能になったのです。もちろん、このETFを2000年以来保有している人は極めて少ないと思います。しかし、下げ幅を全て取り戻し高値まで戻ったのですから、これは記録的な出来事です。

半導体株が売られる今日、それとは反対に買われているのは銀行です。


上は銀行株のETF、SPDR S&P Bank (KBE)の日足チャートです。1で分かるように、ETF価格は3月の高値を突破し52週高値を記録です。(2は200日移動平均線)

月足チャートも見てみましょう。


2009年、10ドルを割っていたETF価格は現在47ドル69セントで取引されています。しかし、金融危機以前につけた高値60ドル41セントには、まだ手が届いていません。

今日のマーケットを単純に解釈するとこうなります。
投資家たちは半導体株を売って銀行株を買っている。銀行株への資金の積極的な移動が始まった。
追伸: ウォール街のアナリストたちは銀行株に強気です。

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