全く見当がつかない金曜に控えた米雇用統計

水曜のマーケット終了までまだ30分以上残っていますが、このまま行くと、ダウ平均の日足チャートにはNR7が形成されます。これについては何度か書いたことがありますが、NR7はNarrow Range 7の略になり、過去7日間で値幅が最も狭い日がNR7です。


矢印で示したのが今日のローソク足です。点のようなローソク足で分かるように、最近7日間で最も値幅が狭いNR7が形成されています。

NR7はデイトレードの手法です。もし明日、今日の高値を突破したら買い、それとは反対に、もし明日、今日の安値を割ったら空売りです。「アップトレンドだから買いだ」、「陽線が6本も続いているから空売りだ」といったことを考えないで、とにかく放れた方向に合わせたトレードをします。もちろん、金曜に米雇用統計を控えているので、明日も値幅が狭い静かな一日となることも考えられます。

さて金曜の雇用統計ですが、ブルームバーグによると9月の非農業部門の雇用者数は10万人増(Consensus)が予測されています。


興味深いのはConsensus Rangeです。弱気なアナリストは±0を予想し、最も強気なアナリストは14万人増を予測し、アナリストたちの意見に大きな開きがあることが分かります。こうなってしまった原因はハリケーンです。アナリストたちは、ハリケーンが米国雇用状況に与えた影響を適切に把握することができない状態です。
あなたと同様に、私にもどんな数字が発表されるか予想できません。-- リチャード・ブレスロー(ブルームバーグ・マクロ・コメンテーター)
ブレスロー氏はファンドマネージャー、そして為替トレーダーという経歴の持ち主です。こんな人が「予想できない」と言っているのですから、現役トレーダーたちも、どう予測したらよいか迷っていることでしょう。

ご存知のように、雇用統計発表直後には多くのトレーダーが国債、為替、先物市場に殺到し荒い値動きとなる傾向があります。繰り返しになりますが、今回の場合はハリケーンのお陰で予想が極めて難しい訳ですから、統計発表直後の値動きがどんなものになるか全く見当がつきません。言い換えると、たとえ予想以下の悪い数字であったとしても、ハリケーンに襲われたのだから当然と解釈され、買い手が優勢となることも考えられます。

ゼロヘッジはこう書いています。
マーケットは、12月のFOMCで金利が引き上げとなる可能性が70%であることを既に織り込んでいる。ブレスロー氏はこう結論している。「トレーダーたちは、12月の利上げはほぼ間違いないという見方を肯定するニュースを、金曜の雇用統計から必死に読み取ろうとすることだろう。」

(情報源:ブルームバーグ経済カレンダー

"Your Guess Is As Good As Mine" - Traders Build Positions Ahead Of Statistically-Meaningless Jobs Data

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