新債券王から警報


新債券王として知られる、ジェフリー・ガンドラック氏のツイートです。
米10年国債は重大な岐路に立っている。ジャンク債も同様な状況だ。ジャンク債のETFは、収束が続く50日、100日、そして200日移動平均の近くで勢いの無い横ばい状態だ。
先ず、7年から10年までの国債に投資しているETFのチャートを見てみましょう。


矢印で示した部分で分かるように、ETF価格は、2007年の安値から引いたトレンドラインを割っています。一般的には、上昇するトレンドラインを割ることはダウントレンド入りを示すと解釈されていますが、現時点ではまだ下げ基調に入ったかは分かりません。もし、ダウントレンド入りが既に明確であるのなら、ガンドラック氏は「米10年国債は重大な岐路に立っている」などとは言わなかった筈です。

では、どんなことが起きたら、米国債のダウントレンド入りが、ほぼ決定的となるでしょうか?鍵は1で示した部分です。もしETF価格が2016年12月の安値(1)を割ると、チャートの右肩下がりが明瞭になります。それだけでなく、1の安値割れはAB=CDの可能性も意味します。


見ての通り1の安値がBになります。もしBを割ると、ETF価格は98ドル33セント付近まで下げることが予想されます。1の安値割れは国債のダウントレンド入りを意味するだけでなく、空売りシグナルにもなりますから、1の安値は極めて重要です。

次はジャンク債ETFの日足チャートです。


緑の線は50日、青は100日、赤は200日移動平均線です。Aの部分では、三本の移動平均線は大きく離れていましたが、ガンドラック氏の言うように、最近は幅が狭くなって収束しています(B)。日足では分かり難いので週足チャートに移ります。


Aの部分で分かりますが、サポートラインを割るブレイクダウンが起きたのは2015年の8月です。現在の様子を見てください。サポートラインが明らかにレジスタンスラインになり、ETF価格はこのラインの直ぐ下で横ばい状態です。

ご存知のように、ジャンク債というのは格付けが低い債券のことです。なぜ投資家は、そんな物をわざわざ買うのでしょうか?大きな理由は利回りです。低利回りの世の中ですから、高い利回りを求めて、投資家たちはジャンク債へ資金を割り当てます。

ジャンク債には、もう一つ重要な意味があります。リスクオン、リスクオフという言葉がありますが、ジャンク債が積極的に買われるのはリスクオンな相場状況です。言い換えると、投機熱が高い時にジャンク債が買われ、投資家たちが慎重な時はジャンク債は避けられます。

見てのとおり、ジャンク債のETFはレジスタンスラインの突破に難航しています。言うまでもなく、投機熱が本当に高いのなら、ブレイクアウトは既に起きた筈です。レジスタンスラインを越えることなく下落が始まることはリスクオフ相場の開始を意味し、好調に高値更新を続ける株式市場に悪影響となる可能性がありますから、今後のジャンク債の動きに注目です。

(情報源:ガンドラック氏のツイート

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