米国にアメリカン・ドリームはもう存在しない

アメリカン・ドリームという言葉があります。一般的に、この言葉はこう解釈されています。
家を買って、親よりも豊かな生活をすること。
もっと言えば、アメリカ人たちは、真面目に働きさえすれば、家を買って両親よりも裕福な生活ができるようになるのは当然だと思っていました。

先日も書いたことですが、10人中6人の米国人の銀行口座には500ドルの金がありません。円に換算すれば5万4600円ですから、これでは家を買って親よりも良い暮らしをするのは無理です。

こんな意見調査結果があります。
75%の人々は、「アメリカン・ドリームを達成するのは難しくなっている」と回答し、「アメリカン・ドリームを達成した」という回答は、たったの18%だけだ。更に、18%の人々は、「アメリカン・ドリームを達成するのは完全に不可能だ」と答えている。(マーケット・ウォッチ)
スタンフォード大学からは、こんなデータが発表されています。
所得分布のボトム20%の家庭に生まれた子どもが、トップ20%に登ることができる可能性:
・米国 7.5%
・カナダ 13.5%
・英国 9%
・デンマーク 11.7%
調査をしたチェティ教授が指摘していることですが、最も数値が高いカナダでさえ、成功率は13.5%しかないのです。米国に関して言えば、数値は7.5%しかありませんから、貧しい家庭に生まれてしまえば、経済的に裕福になれる可能性はほとんどありません。

GDPで比較すれば、米国は世界一の経済大国です。しかし、アメリカン・ドリームを手に入れることは年々難しくなり、とうとうこんな意見調査結果も出ています。
40%のアメリカ市民は、資本主義よりも社会主義を好む。
こんな状況ですから、社会主義を唱えて大統領選挙に立候補していたバーニー・サンダース氏が、意外に大きな支持を得たことは不思議ではありません。

バーニー・サンダース氏
給料は上がらない、目減りしている。しかし医療費、育児費、授業料は大幅に上昇している。企業は福利厚生を提供したくないからフルタイムの社員を雇うことを避け、その代わりとしてコントラクト・ワーカーを採用している。ミドルクラスの職は時給の低いサービス業ばかりになり、若い世代が親の世代より裕福な暮らしをすることは、ますます難しくなっている。(ビジネス・インサイダー)
暗い米国の将来ですが、人気ブロガー、チャールズ・スミス氏はこう書いています。
米FRBと他の中央銀行の目標は、3%のインフレ率を達成することだ。言い換えると、中央銀行は向こう10年間で、人々の購買力を33%減らそうとしているのだ。
(情報源:Want the American dream? Move to these countries instead...

Why young Americans are giving up on capitalism

The Insanity of Pushing Inflation Higher When Wages Can't Rise

コメント