面白いストーリーに弱い投資家たち

「株投資で成功したければジム・クレーマーのような人の意見をあまり聞かないことだ」、とロジャー・ナスバウム氏(投資ストラテジスト)が、今日のブログで書いています。クレーマー氏はCNBCに毎日登場し、午後は「マッド・マネー」という株番組も担当しています。

ジム・クレーマー氏
更にクレーマー氏は、株投資に関する本も書いていますから、一般的に言われる投資の専門家です。ではなぜ、そのような人の意見には、あまり耳を傾けないほうが良いのでしょうか?ナスバウム氏は、こう説明しています。
クレーマーのような人たちは、たった一つのニュースを材料にして、「今日この株を買え、売れ!」と視聴者をせき立てている。株を数年にわたって保有したことがある人なら分かることだが、株には良い時と悪い時があり、いつも最高だなどという株は存在しない。ポートフォリオに長期的に有益な株なら、少々悪いニュースが出た程度で売るのは間違っている。
テレビは次から次へと色々なニュースを流します。たとえば今日は、「トランプ大統領が製造業諮問委員会、戦略・政策フォーラムを解散」、「FOMC議事録」、「大幅上昇の銅株、銀株、アルミニウム株」などが報道されました。もちろん、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアでも次々とニュースが流されますから、投資家たちが毎日接する情報量は膨大です。

ナスバウム氏が指摘しているように、一つのニュースだけを基盤とした投資判断は、あまり賢いものであるとは言えません。たとえば今日のFOMC議事録は、私たちの投資姿勢を変えることが必要なほど、大きなインパクトを持つ内容だったでしょうか?戦略・政策フォーラムがトランプ大統領によって突然解散されましたが、これは私たちの投資ポートフォリオ見直しが必要なほど大きなニュースでしょうか?

ご存知のように、先週、先々週は北朝鮮のミサイルが大々的に報道され、投資心理が冷え込みました。しかし、グアム沖への中距離弾道ミサイル発射計画は一時保留されたと報道されると北朝鮮は瞬時に過去の出来事となり、悲観論が全く聞こえなくなってしまいました。答えが分かりきった質問ですが、北朝鮮問題はこれで100%解決したのでしょうか?

テレビやソーシャルメディアに登場する有名人たちの意見をあまり聞かないようにするということで、突発的、感情的な投資を防ぐことができるかもしれません。しかし、情報を100%完全に遮断することなど無理ですから、私たちはどんな情報に弱いかを知っておく必要があります。ナスバウム氏は、こんなことを語っています。
私は上手く語られたストーリーに弱い。リーマン・ブラザーズで働いていた時のことだが、画期的なプラスチックの話を何度も聞かされた。ブローカーの口調は巧みだったから私はその話に説得され、このプラスチックの企業の株は大きく上昇すると思った。しかし、結果は正反対だった。
巧みな口調で語られたニュース解説には要注意です。更に、ストーリーとしても満点な内容なら私たちは簡単に説得され、後悔することになる投資をしてしまいます。皆さんは、どんな情報や話に弱いでしょうか?次の売買で失敗しないために、自分の弱点を知っておくことは重要です。

(情報源:8 Brutally Honest Truths You Need To Hear If You Want To Get Your Portfolio Together

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