上場されてから一ヶ月、社員大幅削減を発表したブルーエプロン

「こんなことが許されて良い筈がない!」、とあるベテラン・マーケット関係者は叫んだそうですが、怒りを感じている投資家は多数いることでしょう。問題になっているのはブルーエプロン(食材配送会社)、下が日足チャートです。


少ないローソク足で分かるように、ブルーエプロンは6月29日にニューヨーク証券取引所に上場されたばかりの企業です。公募価格は10ドル、そして現在の株価はたったの5ドル85セントですから、正に惨憺たる状態です。

「こんなことが許されて良い筈がない!」、と叫んだマーケット関係者は、株価の暴落に腹を立てているのではありません。下はブルーエプロンの3分足チャート、金曜の取引の様子です。


お昼過ぎ、6ドル台だった株価が5ドル台に一気に崩れました。売り材料となったのは社員削減ニュースです。CNBCによると、ブルーエプロンは10月までに、社員の25%に相当する1270人を削減します。

「一ヶ月と少し前に上場したばかりの企業が25%もの社員の首切りを行う?こんなフザケタ話があるか!」、と叫びたくなるのは当たり前です。更に先週は、マシュー・ワディアク氏(共同創立者)が最高業務責任者職から去ることが発表されています。ワディアク氏はアドバイザーとして残るようですが、第一線から去ったことに変わりはありません。

今まで何度もIPO(新規公開株)を見てきましたが、上場の一ヶ月後に25%もの社員削減を発表するなどという話はブルーエプロンが初めてです。言うまでなく、成長する企業が社員を大幅にカットすることなどありえません。ましてや、新規公開をしたばかりの企業が、上場早々に社員削減などというのは悪い冗談です。ブルーエプロンのIPOに関与した投資銀行は、ブルーエプロンの財務状況を詳しく調べなかったのでしょうか?それとも、社員削減などということは全く予期できなかったことであり、この一ヶ月でブルーエプロンのファンダメンタルズが一気に崩れたのでしょうか?

7月25日、シティグループはブルーエプロンの買い推奨、7月24日はゴールドマン・サックス、スタイフェル・ニコラス、そしてサントラストがブルーエプロンの買い推奨を発表しています。更に、来週木曜(10日)にブルーエプロンは決算発表を控え、今後の株価の動きがますます注目されます。

(情報源:Blue Apron to cut more than 1,200 jobs — nearly a quarter of its staff — by October

Blue Apron to Cut 24% of Staff, Ahead of First Quarterly Report

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