悪いクセ:損切らない理由探し

NYダウのETFを保有していたとしましょう。下が日足チャートです。


矢印で分かるように、今日のローソク足は目立って長い陰線です。こんな下げ方ですから、売って利食った、または損切った人が多いと思います。しかし世の中には、こんな事を言う人も多数います。

今直ぐに売る必要はない。20日(1)、50日(2)、そして200日移動平均線(3)は揃って上昇している。今日の下げで、ETF価格は20日移動平均線を割ってしまったが、アップトレンドは崩れていない。直ぐ下に走る50日移動平均線がサポートになる可能性があり、更にAがサポートゾーンになる可能性もある。今は売るのではなく買い準備をするべきだ。
ひょっとすると、その通りになるかもしれません。もちろん、そうならなかった場合は、「やはり売っておくべきだった」と後悔することになります。特に、今日時点で損が出ている人たちは、ETF価格がAのゾーンを割ることは損額の拡大を意味しますから、期待通りの反発ラリーが起きることを祈っていることでしょう。

なぜ投資家たちは、直ぐに損切ることができないのでしょうか?これに関しては数え切れないほどの記事があり、大体こんなことが書かれています。
多くの投資家にとって、損切りは金銭的な損失を意味するだけではない。損切ることができない大きな理由の一つは、それは自分の間違いを認める行為であり、結果的に感情とプライドを傷つけることになるからだ。
たしかに、損切ることは失敗を認める行為ですが、こういう言葉もあります。
損切らずに株を持ち続ける、、、、これ以上に大きな失敗はない。
「即座に損切ることができるように、株を買ったら直ぐに損切り注文を入れるべきだ」と言う人たちがいます。たしかに良いアイデアだと思いますが、たとえそれを実行しても100%確実に損切ることはできません。なぜなら、損切りの株価が近づいて来ると、多くの人たちは損切り注文をキャンセルしてしまうのです。

損切り価格が差し迫って来ると、投資家たちは損切る必要が無い理由探しをします。たとえば上のチャートの場合なら、「サポートゾーンが迫っている」、「主要移動平均線がサポートになる可能性がある」というのが損切らない理由になります。もちろん銘柄によっては、「企業利益は良好、売上も堅調だ」といったことも損切らない理由となります。

私も直ぐに損切れるようになるには時間がかかりました。何度も痛い目にあい、やっと直ぐに損切れるようになったというのが事実です。

(参照した記事:Why Investors Don't Sell Losing Stocks

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