低迷するエネルギー株に高配当とキャピタルゲインが期待できる??

ダウ30銘柄のトップとボトム銘柄について昨日話したので、今日はS&P500に属する大型銘柄を調べてみたいと思います。

先ず、今年ここまでのS&P500指数の成績は+7.33%です。言い換えると、1月3日の終値でS&P500のETFを買った人たちには、現在7.33%(正確には7.35%)の利益が出ています。

今年前半、S&P500指数を構成する銘柄で最も上昇したのは、バイオテクノロジー株バーテックス・ファーマシューティカルズです。なんと72%も上昇しています。下が日足チャートです。


最も下げたのは、石油・ガスの海洋掘削請負業者トランスオーシャンです。下が日足チャートです。


下げ幅は46.31%、この半年で株価は半減しています。言うまでもなく、トランスオーシャンが冴えない大きな理由の一つは低迷が続く原油価格です。この業種に属する株を見てみると、一つを除き、どれも惨憺たる状態です。


赤い線で示したのがトランスオーシャンです。マイナス80.00%、マイナス91.06%という、ほぼ壊滅してしまった株もあります。

一つだけ上昇しているのは、サビーン・ロイヤルティ・トラストの+7.04%です。全体が極めて悪いだけに、とにかくこの+7.04%は目立ちます。サビーン・ロイヤルティ・トラストの企業概要を見てみましょう。
サビーン・ロイヤルティ・トラストは明示信託会社。1982年12月にサビーン社とインターファースト銀行(ダラス)によって、サビーン社が保有する特許権やフロリダ、ルイジアナ州、ミシシッピ州、ニューメキシコ州、オクラホマ州、テキサス州の未開発の石油・ガスの鉱業権等からの配当を受け取るために設立された。現在の信託銀行はサウスウェスト銀行。(ヤフーファイナンスから抜粋)
ロイヤルティ・トラストというのは企業の一形態です。たとえば、金鉱山を所有している、または石油が埋蔵されている土地を所有している企業が、これらの資源から得られる収益をトラストの参加者へ配分します。要するに、ロイヤルティ・トラストに投資する人たちの目的は配当金です。

下がサビーン・ロイヤルティ・トラストの日足チャートです。


大ざっぱな見方をすると、今年前半の株価は34ドルから40ドルの間で推移しています。出来高は7万株を超えることが時々ありますが、平均すると一日の取引量は2万1650株程度の少ない出来高です。魅力なのは6.56%の配当利回りです。ほとんどの場合、配当金は3カ月に一度ですが、サビーン・ロイヤルティ・トラストは配当金を毎月払っています。

6月4日のseekingalphaにサビーン・ロイヤルティ・トラストが取り上げられています。


低迷する原油価格を受けて、配当金が減っています。今年は1ユニットあたりの配当金は$1.93403が見込まれています。言い換えると、もし原油価格が一転して上昇に向かうなら、配当金も以前のような3ドル台に戻る可能性があります。

下は、サビーン・ロイヤルティ・トラストの長期チャートです。


金曜の終値は38ドル75セントでした。もし原油価格が回復するなら、株価は65ドル台に復帰することも考えられますから、キャピタルゲインと高配当の二つが得られる可能性があります。

では、原油価格は一転反発して上昇に向かうでしょうか?意見は真っ二つにわかれています。6月29日、ゴールドマン・サックスは、原油の目標価格を55ドルから47ドル50セントに下方修正しています。しかし、シティグループのアナリストは、原油価格22%上昇の強気論を発表しています。

地政学的な要素が多分に加わるため、原油価格の予想は楽ではありません。しかし、株価と配当金を考えると、サビーン・ロイヤルティ・トラストはユニークな投資候補と思われます。

(情報源:Sabine Royalty Trust: Quality Assets Fuel 5% Dividend Yield With Potential For Growth

Goldman Slashes 3-Month Oil Price Forecast By $7.50

Citi: Oil Prices Have Bottomed And Are Now Set To Soar

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