ミスター・ガートマン登場:原油は単なるデッド・キャット・バウンスだ!

ビル・グロース氏には債券王、そしてジェフリー・ガンドラック氏には新債券王という異名があります。商品(コモディティ)の世界にも、コモディティ王と呼ばれるデニス・ガートマンという人物がいます。

ガートマン氏
CNBCにもよく出演するので、ガートマン氏はお馴染みの顔であり、投資家にとってある意味でとても重要な人です。

2016年1月、デニス・ガートマン氏は、こんな意見を発表しました。
私が生きている間に、原油は44ドルを超えることはない。

上がWTI原油の日足チャートです。ガートマン氏の意見が発表されたのは1月26日(赤い矢印)、その日の終値は30ドル50セントでした。右側の青い矢印で分かりますが、意見が発表されてから約3カ月後、原油価格は44ドルを突破しました。

そして2016年9月7日、CNBCに出演したガートマン氏は、こんな予想を公表しました。
向こう数年間、原油価格は55ドルを上回ることはない。

赤い矢印が9月7日、終値は46ドル12セントでした。しかし2017年1月3日(青い矢印)、原油価格は55ドル21セントを記録しました。

そして今日、ガートマン氏はCNBCにまたまた登場です。
原油市場には大きな問題がある。原油価格はここ数日間にわたって上昇しているが、これは単なるデッド・キャット・バウンス(一時的な回復)だ。私はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン王宮府長官の見方に賛成だ。向こう20年から30年で、原油の価値はほぼゼロになると思う。
原油の日足チャートを見てみましょう。


ガートマン氏が言うように、原油価格はここ数日間にわたって回復ラリーを展開しています。中期トレンドを示す50日移動平均戦は下向きですから、現在進行中のラリーは、単なるデッド・キャット・バウンスである可能性は十分にあります。

しかし、今日のローソク足(A)を見てください。2.70%の大幅上昇、強い陽線が形成されています。ガートマン氏の弱気発言を聞いて、売り手たちは心配になり、慌てて空売りポジションを買い戻して手仕舞ったという様相です。

ご本人にはツライことと思いますが、ガートマン氏はコモディティ王ではなく、逆指標としてあまりにも有名になってしまいました。ガートマン氏が弱気論を発表したから原油は底を打った、と真面目に言う人たちがいることも確かですが、もしこんなパターンが形成されたら買ってみたいと思っています。


1ー2ー3ボトムと一般的に呼ばれている底形成パターンです。3の安値は1の安値より高くなります。買いのタイミングは、3の底から回復が始まった時点、または2の高値突破になります。

(参照した記事:GARTMAN: Crude oil will never trade back above $44 'in my lifetime'

Oil’s not going above $55 for years, and here’s why: Gartman

Dennis Gartman: ‘There's a real problem’ in oil market, bounce won’t last

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