金市場を襲った20億ドルを超える早朝の売り、しかしゴールドマン・サックスは金の買い推奨

このツイートがあったのは、米西海岸時間の午前1時16分だったので、私は寝ていました。


起きてから早速調べてみると、先ずこんなことが分かりました。
特大な売りがあったのは、米国東海岸時間午前4時1分、20億ドルを超える金が一気に売られ、金価格はあっと言う間に18ドル(1.6%)の大幅下落となりました。「何が売り材料かは分からない。注文の間違いかもしれない」というトレーダーの言葉が報道されていました。

そしてこの大きな売りがあった約4時間後、「金の下げはまだ続くのだろうか?」と題して、シティグループのアナリストのこんな意見が報道されました。
金のダウントレンドは勢いを失い始めている。
「金を買え」という強気な発言ではありませんが、下げの勢いが弱まっているのですから、「金はそろそろ底打ちだ」、と判断した投資家は少なくなかったと思います。

そして金の急落から9時間後、ゴールドマン・サックスが金に強気になったというニュースが報道されました。ゴールドマン・サックスが態度を変え、金に強気になった理由は3つあります。
1、米国株式市場からは大きなリターンが期待できないため、金のようなディフェンシブな物に資金が流れる可能性がある。
2、新興国のGDP成長が加速、そして新興国の購買力が増大して金が更に買われる結果となる。
3、今年中に、金鉱山からの金の供給量がピークに達することが予想される。
ゴールドマン・サックスの言うことは信用できない、と言う人達もいますが、今日の一連の報道で、金に対する投資家たちの見方は変化した筈です。20億ドルを超える大きな売りで、金は悲観的なスタートを切りました。しかし時間の経過に伴い、シティグループからは消極的な金に対する楽観論、そして午後に入ってからはゴールドマン・サックスから買い推奨と判断できる金の強気論の発表です。

金の日足チャートを見てみましょう。

注目は、賢い資金という別名を持つコマーシャル(緑の線)の動きです。線はゼロより下にありますから、コマーシャルは空売り姿勢です。しかし最近の様子を見てください。緑色の線は右上がりになり、コマーシャルは空売りを手仕舞い始めています。以前の様子を見ると分かりますが、コマーシャルによる空売りの一部買い戻しが起きた後には金価格が上昇しています。ということで、今回も同様な金の上昇が起きることを期待する投資家は多いことでしょう。

下は、過去20年間の金価格の季節性です。


年間を通して見た場合、前半は方向性無し、後半は上昇する傾向があります。6月の平均上昇率は+0.0%、7月はマイナス0.5%、8月は+1.9%、そして年間で最も好調な9月の上昇率は+2.4%です。

早朝に起きた20億ドルを超える膨大な売り、シティグループからの慎重論、そして最後はゴールドマン・サックスからの金の買い推奨です。陰謀論の好きな人たちは、これら3つの出来事を面白く説明できると思いますが、今日の出来事で買い手はやや明るく、売り手は少し暗い気分になったことでしょう。

(情報源:Egi Kさんのツイート

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