ここが天井!?投資家たちは米株にますます悲観的

CNBCとのインタビューで、ジョー・ジドル氏(ポートフォリオ・マネージャー)は、こんなことを語っています。
米長期国債のETFに先週流入した資金額は、米株のETFとミューチュアル・ファンドに今年流入した資金額を上回った。

これは異常なことではないでしょうか。たった一週間で、国債へ流入した資金が、株に今年流入した資金を超えてしまったのです。ご存知のように、国債は資金の避難場所として有名です。これだけの資金が国債へ逃げてしまったということは、言うまでもなく、投資家たちは米国株式市場に大きな危険を感じています。

下が米長期国債のETFの週足チャートです。


逆三尊が形成されているようです。ネックラインを最近突破し、目標価格は132ドル付近になります。(金曜の終値は127ドル78セント)

ジドル氏は、こう続けています。
2017年が半分終わろうとしている。この半年で、S&P500指数(大型株指数)は、去年1年間の上昇率を既に達成している。こんなに好調な株式市場なのに、投資家たちは株を恐れている。世の中は低金利、世界の企業の利益回復にも弾みがついている。このような株を買える条件が揃っている状況で、資金を国債へ動かしている投資家たちは痛い思いをすることだろう。
ジドル氏が言うように、米国株式市場は好調です。ブルマーケットが始まってから既に8年が経過し、ダウ平均は、ほぼ史上最高のレベルで金曜の取引を終えています。しかし投資家たちは、まるで株の暴落が近いことを確信したように、資金を国債へ避難させているのです。

一つ気になるデータがあります。

米30年国債の日足チャートです。注目は1、2、3で示したポジション状況です。最近の上昇で買っているのは、大口(1)と小口投機家(2)たちです。下降する緑の線(3)で分かるように、賢い資金(スマート・マネー)と呼ばれているコマーシャルは積極的に空売りポジションを増やしています。過去の様子を見ると分かりますが、コマーシャルは安いところで買い、高いところで空売っています。コマーシャルは長期的なポジションを持ちますから、現在コマーシャルが売っているからといって、ここが国債の天井であり明日直ぐ大きく下げると結論することはできません。しかし言うまでもなく、スマート・マネーが売っていることは気になります。

記録的な量の資金が国債ETFへ流れたということは、大衆は米株を諦めたと解釈することもできます。しかし、大衆はタイミングの悪いことでも定評があります。「ここで国債を買っている投資家は痛い目にあう」、と言っているジドル氏は、金融株の買いを勧めています。

(参照した記事:Bond investors are setting themselves up for ‘real painful trade,’ this strategist warns

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