米国株式市場: 持ち株の売却に忙しい経営陣

予想されたとおり、米国の金利は据え置きとなりました。「第1四半期の米国経済のスローダウンは一時的なものである。インフレ率は、目標に近い2%で推移している。雇用、労働市場の強さは継続している」、というFOMCの見解を聞いたマーケット関係者たちは、6月の金利引き上げはほぼ確実であると判断しました。


ゼロヘッジは、金利先物市場によると、6月の利上げの可能性が70%から90%に跳ね上がったことをツイートしています。

当たり前のことですが、景気が後退する局面では金利を引き上げることはありません。金利の引き上げは、経済が成長している状況で起きます。もし、これからも経済の伸びに期待できるのなら、株式市場は天井かもしれないなどということを気にしないで、引き続き株を買うべきではないでしょうか?

昨日になりますが、ジョー・シオリ氏(ビジネス・インサイダー)は、こんなことを書いています。
Trim Tabs社によると、企業の役員や最高経営責任者などのインサイダーは、3月に10億ドル相当の持ち株(自社株)を売却した。これは最近7年間で最高の金額だ。2000年のハイテク株バブルの時のように、現在の米国株式市場は極めて割高な水準にあり、現時点でのインサイダーによる記録的な持ち株売りは気になる。
ポートフォリオ・マネージャーのブラッド・ラメンスドーフ氏は、こう述べている。「企業の内部関係者による最近の大きな売りは悪材料だ。なぜなら、持ち株の大きな売りは、企業には現在の株価が示すような価値は無い、と内部関係者が判断したことを明確に示しているからだ。」
たしかに、経営状況を熟知したインサイダーによる売りは気になります。それも7年ぶりに見る巨大な売却額ということですから、なおさら気になります。シオリ氏も指摘していることですが、経営陣は大きく上昇した株価を見て、利益を手に入れたくなっただけかもしれません。しかし、株価はまだまだ上昇する余地があると信じているなら、10億ドルにも及ぶ株が売却されることは起きなかった筈です。

上記したように、マーケット関係者たちは、6月の金利引き上げは確実であると結論しました。ラメンスドーフ氏は、こんな警戒論を述べています。
米株は単に割高であるだけでなく、金利引き上げは株式市場に悪いニュースとなる。金利が繰り返し引き上げとなれば、一部の企業は、社債の利子を払うことが不可能になることだろう。
ご察しのとおり、ラメンスドーフ氏は米株に対して悲観的です。現に氏のポートフォリオの半分は、空売りで占められているそうです。

(情報源:"Hawkish" Fed Shrugs Off "Transitory" Weakness In Data, Signals More Rate Hikes Ahead

'They do not see value in their own companies!'

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