今日の名ツイート:素早いマーケットの反応

なかなかうまい言い方だな、とこのツイートに感心しました。


トランプ大統領の銀行に関する発言にマーケットは10分間反応した。マスコミは、この発言に今週の終わりまで反応することだろう。

ブルームバーグとのインタビューで、トランプ大統領は大手銀行の分離を考慮していると語り、大手銀行株が瞬時下げました。

「大手銀行を分離する」というのはどういう意味でしょうか?マーケット関係者たちは、トランプ大統領は、投資銀行と商業銀行の分離を求めるグラス・スティーガル法を復活させようとしていると解釈しました。グラス・スティーガル法は1933年に設定され、1999年、クリントン大統領によって廃止されました。

下は大手銀行、JPモルガン・チェースの2分足チャートです。


Aが今朝の寄付き、始値は87ドル36セントでした。トランプ大統領のコメントが報道されたのは午後1時数分前、見てのとおり、長い陰線が形成されました(B)。しかし、株価は直ぐに回復し、現在の株価は始値のレベルに戻っています。

もう一つ見てみましょう。


バンク・オブ・アメリカの2分足チャートです。JPモルガン・チェースと同様な展開になっています。

「銀行分離」という言葉を聞いて、マーケットの最初の反応は鋭い下げでしたが、あっと言う間に株価は回復し、バンク・オブ・アメリカの場合は単に回復しただけでなく、日中高値も更新してしまいました。言い換えると、マーケットは「銀行分離」は売り材料ではなく買い材料だ、と見方をいとも簡単に素早く変えてしまったのです。

アナリストたちは、この株価の急速な回復をどう説明しているのでしょうか?
大手銀行を分離することは良いことだ。そうすることで、小さな金融機関にも市場へ参加するチャンスが与えられる。更に、大手銀行は一つの巨大銀行として存在するより、分離した方が企業価値が高まる。
マーケットは先ず下げ、そして素早く上昇に転じることで、トランプ氏のコメントは買い材料であることを示しました。アナリストたちは、銀行株の反発ラリーを見て、なぜトランプ氏の発言は買い材料なのかを説明しました。
トランプ大統領の銀行に関する発言にマーケットは10分間反応した。マスコミは、この発言に今週の終わりまで反応することだろう。
なかなか的を得たツイートだと思います。

追伸:「的を得る」という表現は間違いで、「的を射る」が正しいという説があります。

(情報源:Trump Weighs Breaking Up Wall Street Banks, Raising U.S. Gas Tax

Trump says he's actively considering breaking up big banks

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