フランス大統領選、これで株式市場の高値更新は約束された!?

あと30分の取引時間を残し、NYダウは+232ポイント(1.1%)の大幅上昇です。下が日足チャートです。


注目したいことが二点あります。
  • ダウはチャネルの上限を突破し、買いシグナルが出ています。(A)
  • MACDからも買いシグナルです。MACDラインが、下から上へシグナルラインをクロスしています。(B)
何が買い材料となったのでしょうか?フランスの大統領選挙が、一番の理由として報道されています。

投票の結果、中道のマクロン氏と極右のルペン氏が決戦投票に進むことが決まりました。
マクロン氏:マクロンはEUを擁護する立場で、フランスはもっと世界とつながるべきだと考える。
ルペン氏:ルペンはEU離脱と保護主義を掲げ、つい先日も第二次大戦中にユダヤ人を一斉検挙したフランスに国家としての責任はないとする持論を展開して物議を醸した。
投資家たちが喜んだのはこの数字です。
仏イプソスが公表した世論調査によると、決選投票に進んだ場合のマクロンの勝率は62%で、ルペンの38%を大きくリードしている。
「マクロン氏の当選は、ほぼ間違いない。これでフランスはイギリスを追ってEUを離脱する可能性はなくなり、EUは回復の道を歩むことができる」、と投資家たちは判断し株に買いが集まりました。

特に大きく動いたのは、ヨーロッパ銀行株指数です。

ヨーロッパ銀行株指数(日足)
見てのとおり、大きな窓を開けて寄付き、現在の上昇率は6.56%、2月の高値を突破しています。

これで全て安泰、株式市場は高値更新へ向けて順調なラリーを展開するのでしょうか?決戦投票でマクロン氏が当選することは、フランスのEU残留を意味し、EU崩壊というシナリオは完全に消えます。しかしその一方、北朝鮮やシリアの問題は相変わらず存続し、更にこんな事が指摘されています。
株式市場のデータにも注意を払う必要がある。現在、S&P500指数のETF、SPDR S&P 500 (SPY)の持つ空売り残は10年ぶりの低レベルだ。原油も下落が続き、現在の価格は1バレル50ドルを下回っている。米国債の利回りからも、将来の明るい米国経済を読むことはできない。たしかに、フランスの大統領選は良いニュースだが、データを見る限り、ここから米国株式市場が大幅に上昇するとは考え難い。



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