今週のマーケットを振り返り、目立ったロシア株のETF

今週の米国株式市場をふり返ると、ベンチマークのS&P500指数は、たったの+0.2%というおとなしい動きでした。下が日足チャートです。


全体的なアップトレンドに変化はありませんが、ベアたちは1-2-3天井が出来上がることを期待しています。もちろん、1-2-3天井が確認されるためには、現在サポートになっている2350を割る必要があります。

ほとんど動きが無かったマーケットとは対照的に、好調な展開となったのはロシア株のETF、VanEck Vectors Russia  (RSX)です。日足チャートを見てみましょう。


今週の成績は+7.13%です。200日移動平均線(赤)がサポートになり、50日移動平均線の直ぐ下で金曜の取引を終了です。

原油市場が好調ならロシア株も好調、と一般的に言われていますが、下が長期的に見た場合の様子です。


上半分がロシア株のETF、下半分が原油のETFです。見てのとおり、両者が同様に動く部分と、そうでない部分があります。最近一年間は、原油市場が横ばいという状況でロシア株は上昇しています。

下は、最近14取引日だけを見たものです。


今週のロシア株のETFは7%を超える上昇、しかし原油は+0.39%と大した動きはありませんでした。

なぜロシア株のETFは今週大きく上げたのでしょうか?ジェームズ・サイム氏(ファンド・マネージャー)は、こう語っています。
ロシア国民の実質所得の上昇が続いている。今年ここまでの様子には、所得の上昇が小売セクターに好影響となっていることが明らかに表れている。更に、ロシアの工業生産も、2015年以来着実に回復している。
サイム氏は、ロシアには汚職などの政治問題が多く存在し、それらは株に悪材料であることも認めています。しかし、ロシアの経済が上向きになっていることは事実であり、ロシア株が買えるもう一つの理由として、サイム氏はこんなことを挙げています。
多くの投資家がロシア株を見落としている。
株トレーダーが集まるサイトで有名なStockTwitsを見てみましたが、ロシア株は話題になっていません。現に今日(18日)、ロシア株に関するコメントはゼロです。

ロシア株のETFの週足チャートも見てみましょう。


40週移動平均線の下降が終わり、明らかに上向きになっています。言い換えると、長期トレンドが下げから上げに転換しています。

大衆は、いつになったら好転しているロシア株に気がつくでしょうか?ロシアのイメージはあまり良くないことは確かですが、格付け大手のS&P社はロシアのクレジット見通し
をStable(安定)からPositive(プラス)に引き上げたことを金曜に発表しています。


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