米国株式市場は天井の形成中?:冷静すぎる個人投資家たち

3月23日にAAIIから発表された個人投資家たちのセンチメントです。

データ:AAII
調査結果は、向こう6ヶ月を考慮した場合、米国株式市場はどう動くと思うかという質問に対する回答を示しています。
前週と比べると、強気と中立が増え弱気が減っています。強気意見は増えましたが数値は歴史的平均値未満、中立は歴史的平均値以上、そして弱気意見は歴史的平均値と同じです。
2週間前に弱気センチメントが46.5%という極めて高いレベルに達して以来、数値は通算で16.0ポイント下がった。この間、中立センチメントは通算で10.7ポイントの上昇となった。このように数値に変動があったにもかかわらず、強気センチメントは相変わらず歴史的平均値以下であり、そして弱気センチメントは歴史的平均値と同数値であることは興味深い。-- チャールズ・ロットブラット(AAII)
今回の意見調査結果にはFOMCで決定された金利引き上げは含まれていますが、金曜に報道された、トランプ大統領のオバマケア代替法案断念は含まれていません。AAIIのロットブラット氏は、こう書いています。

金利引き上げで、あなたの投資姿勢は変わったかという質問をしたところ、約60%の個人投資家たちから「NO」という回答が来た。下が主な回答だ。
  • 金利が引き上げとなることは、もう長いこと予想されていたから、この引き上げに驚きは全く無い。
  • 高い利子を払う定期預金に資金の一部を移したいと思っている。私の投資スタイルに変化は無い。
  • 金利の引き上げは、超低金利だった米国の短期金利が正常化していくことを意味する。この引き上げで、ポートフォリオの調整はしていない。
  • 金利の引き上げは、米国経済が成長している証拠だ。おだやかな金利引き上げは株式市場に好材料になると思う。
下は、米国株式市場のベンチマーク、S&P500指数の日足チャートです。



指数は、多くの投資家が注目している上昇する50日移動平均線のテスト中です。言い換えると、テクニカル的には押し目買いの起きやすい場所です。

ご存知のように、「米国株式市場は割高であり天井を現在形成中だ」、という意見をよく聞きます。もちろん、その意見が正しい可能性もありますが、一つ解せないのは現在の強気論者数は歴史的平均値を下回っていることです。


上は、投資心理のサイクルです。マーケットの天井では、投資家たちは陶酔状態(4)になります。現在の強気は歴史的平均値以下ですから、投資家たちは冷めた状態、良く言えば冷静です。投資心理は5番目の「心配」に既に入ったという見方もありますが、心配状態が顕著になるのは、マーケットのダウントレンドがハッキリしてからです。言うまでもなく、現在のS&P500の50日移動平均線はアップトレンドを示していますから、皆が皆心配に陥る段階ではありません。

繰り返しますが、投資家たちは冷静すぎます。過去の例から分かることは、皆が冷静な状態でマーケットが天井になることなどありません。

(情報源:AAII Sentiment Survey

投資心理の周期

コメント