MACDニュートラルの話

MACDを使っているトレーダーは多数いますが、「MACDニュートラル」という言葉を、最近ほとんど聞くことがなくなったような気がします。


ご存知のように、ニュートラルは中立を意味し、数字で言うなら0です。MACDニュートラルは、MACDがゼロライン付近で横ばいとなってしまう状態を表わし、ブレイクアウトが好きなトレーダーたちが注目しているパターンです。

実例を見てみましょう。

チャート:TradingView
上は金融株のETFの日足チャートです。Aで分かるように12月から高値圏で横ばいが続き、今日ついに上放れとなりました。

MACDニュートラルが起きているのはBの部分です。ゼロラインの直ぐ上で横ばい状態となり、上放れが近いことが示されています。

このETFのトレンドはアップトレンドですから、多くのトレーダーは、ETF価格が横ばいゾーンを上放れることを予想していたことでしょう。更に、MACDの横ばいが起きたのは、ゼロラインより下ではなくゼロラインの直ぐ上です。言い換えると、プラスゾーンでMACDは横ばいした訳ですから、これからもETF価格は上放れするだろうと予想することができました。

こういう見方をする人たちがいます。Cの矢印で分かるように、MACDニュートラルが起きる前に、MACDは大きく下落しています。これを見て、ETF価格の上昇勢いが衰えていると解釈するのは構いませんが、横ばいゾーンの下限割れを示唆していると判断して空売ってしまうのは早合点です。

チャート:TradingView
上は金のETF、iShares Gold Trustの日足チャートです。Aで分かるように、2016年10月に下放れが起きています。注目は、この下放れが起きる前にMACDはゼロラインの直ぐ下で横ばいし(B)、ETF価格が崩れる可能性があることを示していました。

繰り返しますが、MACDニュートラルで最も重要なのは、MACDの横ばいが起きる位置です。ゼロラインから大きく離れた位置で起きるのではなく、ゼロラインより直ぐ上、または直ぐ下で起きている必要があります。

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