結局、スイスフラン・ショックから立ち直ることができなかった米大手FX業者

覚えている人も多いと思いますが、2015年1月に起きたスイスフラン・ショックで、多くの為替ブローカー(FX業者)が倒産、または破綻寸前まで追い込まれました。FXCMもその一つです。
米FXCMも顧客が有効証拠金を上回って損失になった額が2億2500万ドル(1米ドル=117円換算で263億円)に達したことを明らかにしている。米FXCMは米投資銀行ジェフリーズの親会社リューカディア・ナショナルから3億ドル(1米ドル=117円換算で351億円)の融資を受けることが決定。破綻は回避された。(ZAI FX2015年1月16日)
その後FXCMは、FXCMジャパン証券を楽天証券に売却するなどして、経営の再建に努めてきましたが、こんなニュースが今朝報道されました。


FXCMが、米国の顧客サポートを終了することを伝える見出しです。

スイスフラン・ショック以来、FXCMの株価を見ることはほとんど無かったのですが、下が日足チャートです。


2月7日(矢印)、株価は暴落、一気に半分になっています。原因は、FXCMが顧客を騙していたためです。「全ての売買注文は、マーケットメーカーを通さないで市場で直接行われる」、とFXCMは顧客に言っていましたが、それは嘘でした。顧客たちの注文はマーケットメーカーへ流され、FXCMはその見返りとしてマーケットメーカーから手数料を受け取っていました。米商品先物取引委員会(CFTC)はFXCMに700万ドルの罰金を課し、更にFXCMは米国での業務廃業に同意しました。

「顧客サポートを終了する」、といった歯切れの悪い見出しですが、米国トレーダーにとって、FXCMは事実上終焉となったのと同じです。米商品先物取引委員会(CFTC)から米国市場からの撤退を命じられたのですから、選択肢は店を閉めるしかありません。報道によると、FXCMの保有する米顧客口座はゲイン・キャピタルに売却され、下のチャートで分かるように、ゲイン・キャピタルの米国マーケットシェアがこれでトップになります。

2016年12月時点におけるFX業者のマーケットシェア

FXCMは、スイスフランショックから結局立ち直ることはできませんでした。

(情報源:米FXCMは3億ドルの融資を受けて、破綻を回避

FXCM’s stock plunge to record low highlights risks to retail currency investors

Breaking: FXCM to Sell US Accounts to GAIN Capital

FXCM TO STOP SUPPORTING US CLIENTS)

コメント