米国マリファナ株に黄信号??

薬は高すぎる、石炭業界を復興する、軍備を一新向上させる、などのトランプ大統領の発言で、関連企業の株価が揺れ動く最近のマーケットです。さて、次に狙われる業界はどこでしょうか?


2016年に行われた住民投票の結果、カリフォルニア州における嗜好用(娯楽用)マリファナが合法となり、米国で嗜好用マリファナを認める州の数は計8となりました。報道によると、最近2年間で米国のマリファナ業界は急速に伸び、2016年の売上は34%増えて69億ドルに達し、2026年には500億ドルに成長することが予想されています。

先週木曜の記事です。
米ホワイトハウスのスパイサー報道官は23日の記者会見で、トランプ米政権が嗜好用大麻(マリフアナ)の使用を禁止する連邦法の実施を強化する可能性があると述べた。スパイサー報道官の発言に対し、米国大麻産業協会のアーロン・スミス氏は「司法省が有権者や州政府の意思を覆すことは間違い」と述べた。-- ロイター
州の住民たちの投票で、8つの州で娯楽用のマリファナが合法となったのは事実です。しかし、連邦法ではマリファナ使用が禁じられていることも事実ですから、トランプ政権はこれら8州に対して連邦法の実施を命じることもできます。
・もしトランプ政権が嗜好用マリファナ禁止を本格的に強化するなら、投資家たちは、この業界へ対する見方を一変させることだろう。 -- リック・ニューマン(経済ジャーナリスト)
・ホワイトハウスのスパイサー報道官の発言を受け、金曜のマーケットでマリファナ株が売られた。キャノピ・グロース・コープ(-4.71%)、オーロラ・カナビス(-2.93%)、アフリア・インク(-1.01%)、マスルーツ(-9.00%)しかし、投資家たちは今日の下げを、ほとんど気にしていないようだ。-- Benzinga
下は、最も下げたマスルーツの日足チャートです。


50日移動平均線を決定的に割りましたが、目立つ下ヒゲで分かるように、200日移動平均線付近がサポートとなり、株価は反発して終了です。しかし、株価はたったの91セント、そして時価総額も7100万ドルという小粒、それに主要取引所に上場されていない株ですから、この株を買っているのは個人投資家だけでしょう。

米国のマリファナ業界が大きく伸びていることは分かりますが、ショーン・ウィリアムズ氏(The Motley Fool)は、この業界への投資は全く魅力的でないことを指摘しています。下が主な理由です。
・マリファナ業界は基本的に重要な銀行サービスを欠いている。銀行は連邦法に基いて業務を行っている。銀行がマリファナ業者と親密なビジネス関係を持つことは、連邦政府からマネーロンダリングの疑いを持たれる危険性があり、銀行はマリファナ業者との取引を避けている。
・マリファナは連邦法で違反であるため、マリファナ業者には一般に適用されている税制が適用されていない。言い換えると、マリファナ業者に課される税率は一般業者より高い。それに、ほとんどのマリファナ業者には利益は無い。
・ほぼ全てのマリファナ株は主要取引所に上場されていない。店頭株には厳しい規制が無いから、詐欺などの不正行為が起きやすい。 
更に、ウィリアムズ氏は司法長官に起用されたジェフ・セッションズ氏が反マリファナであることを挙げ、マリファナ業界の今後の急速成長が望めないことも述べています。これで米国のマリファナ業界は終わったとは思いませんが、マリファナ株に対する投資意欲は減退しそうです。

(情報源:米政権、嗜好用マリフアナの使用禁止を強化する可能性=報道官

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