ますます厳しい状況に直面する米国のショッピングモール


上は、小売店閉鎖の巨大な波が、ショッピングモールに大打撃を与えていることを伝えるビジネス・インサイダーの見出しです。

先週、百貨店メイシーズとシアーズが218店の閉鎖を発表し、米国各地のショッピングモールは厳しい状況に直面することになりそうだ。(ビジネス・インサイダー)

地域によってショッピングモールの大きさは違いますが、メイシーズやシアーズ、それにJCペニーなどの百貨店はショッピングモールの顔のような存在です。ショッピングモール内には多数の小売店がありますが、数階に及ぶ広大な売り場を持つのは百貨店だけであり、百貨店は最も人通りの多いショッピングモールの入り口に位置しています。

言うまでもなく、入り口に位置する百貨店が閉鎖されてしまえば、ショッピングモールは寂れた感じになってしまいます。暗い雰囲気でショッピングを楽しむことなど無理ですから、大手百貨店の閉鎖はショッピングモールの経営者には頭の痛いニュースです。
ショッピングモールの敷地を大きく占めるメイシーズのような百貨店はアンカーと呼ばれ、ショッピングモール全体の売上と来客数はアンカーにかかっている。たとえば、アンカーとなっている百貨店が閉鎖すると、ショッピングモール内の中間地点で店を構えているJ. CrewやAbercrombie & Fitchの売上は減少する。(ビジネス・インサイダー)
下の地図には、閉鎖を予定しているメイシーズ、Kマート、そしてシアーズの位置が示されています。

ビジネス・インサイダー
アンカーが無くなることで、どれくらいの数のショッピングモールが閉鎖になるでしょうか?商業用不動産会社CoStarのライアン・マカルー氏は、こう語っています。
何件のショッピングモールが閉鎖になるかを推測することは極めて難しい。しかし、こんなことは言えると思う。全米に1300あるショッピングモールの約25%は半径3マイル(4.8キロ)以内に存在する世帯数は1万5000未満だ。したがって、この25%のショッピングモールが重要なアンカー店を失う確率が高い。もちろん、アンカー店が無くなったからといってショッピングモール全体が閉鎖されてしまうと断言することはできないが、他のテナントの売上が大きく下がることだろう。
ショッピングモールは存続するためにメイシーズやシアーズ以外のアンカーを探す必要があります。では、誰が魅力的な次のアンカー店になることができるでしょうか?ふと頭に浮かんできたのはオンラインの小売ジャイアント、アマゾンです。2015年、アマゾンはシアトルに実際に建物を持つ本屋を開店し、多くの人たちを驚かせました。そして2016年、これもシアトルですが、アマゾンはスーパーマーケットを試験的に開店しました。画期的なのは、支払いをするためにスマートフォンを利用し、レジの長い列に並ぶ必要はありません。

ショッピングモールは高いので、アマゾンはそこをわざわざ借りてビジネスをする気は無いと思います。しかし、アマゾン・センターのようなものが出来上がれば、人々の足はショッピングモールへ再び向かうような気がします。

(参照した記事:A giant wave of store closures is wreaking havoc on shopping malls

Amazon just opened a grocery store without a checkout line

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