米国株式市場: ウェッジを上放れた住宅建築株指数

金利の上昇を反映して、米国における住宅ローンの申し込み、そして住宅ローン借り換えの申し込みが大きく減ったことが報道されています。

住宅ローン申し込み(チャート:ゼロヘッジ)

住宅ローン借り換え申し込み(チャート:ゼロヘッジ)
更にゼロヘッジによると、現在の米国住宅市場は記録的な高レベルにあります。

チャート:ゼロヘッジ
上のチャートには、平均価格の新築住宅を購入するために必要な年収が示されています。住宅バブルの頂点だった2006年~2007年は$52,800、そして今日必要な年収は$64,800です。月々の住宅ローン支払額の平均は、住宅バブル時は1536ドル、今日の平均額は2203ドルです。

住宅バブル時の新築住宅の平均価格は$306,500、 そして現在の平均価格は$366,000ですから、この10年間で19%の値上がりです。しかし上記したように、月々の住宅ローン支払額は1536ドルから2203ドルに増えましたから、これは43%の大幅上昇です。

最近10年間の、米国の世帯収入に大した変化はありません。

チャート:dshort.com
上のチャートには、米国世帯の平均年間所得の推移が示されています。赤い線は名目所得、そして青い線はインフレを考慮して計算された実質所得です。名目所得は確かに上昇していますが、実質所得は10年前より低い状態ですから、消費者の暮らしは楽になっていません。

以上のことを考えると、米国住宅市場の将来は暗いと思ってしまいますが、今日水曜のマーケットでは住宅建築株が買われました。下は、住宅建築株指数の日足チャートです。


ウェッジを上放れ長い陽線が形成されました(1)。ストキャスティクスもクロスして買いシグナルが出ています(2)。長期的な事は分かりませんが、短期的には12月の高値に挑戦できそうな様相です。

(参照した記事:Mortgage "Refi Boom" Crashes To Lehman Lows

Real Median Household Income: Slow Growth in 2016

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