著名人の意見など聞くべきではなかった、と嘆く投資家たち

このブルームバーグの見出しに、うなずいた人は多いと思います。


トランプ悲観論を唱えていた人たちは、利益を上げるチャンスを見逃した、といった意味になります。

下はダウ平均の日足チャートです。


最近は高値圏で横ばいが続き、20,000をなかなか達成できない状態ですが、選挙があった11月8日以来8.5%の上昇です。下は選挙以来最も好成績なダウ銘柄の5つです。
・ゴールドマン・サックス: +33.98% 
・JPモルガン・チェース: +23.15% 
・アメリカン・エキスプレス: +14.63% 
・ディズニー: +13.94% 
・ユナイテッド・ヘルスケア: +13.61%

上は、ダウ平均の上昇に大きな力となったゴールドマン・サックスの日足チャートです。見てのとおり、ダウ平均のチャートとよく似ていますから、ゴールドマン・サックスが横ばいから抜け出す上伸となれば、ダウは2万を突破するだろうと多くのトレーダーが語っています。

ブルームバーグの記事が指摘していることですが、多くの著名エコノミストたちは、ドナルド・トランプ氏の当選は株式市場に悪影響であり、大幅な下げがやって来ることを予想していました。トランプ氏の当選が確実となった11月8日の夜、先物市場でS&P500指数は急落となりました。しかし、マーケットは直ぐに回復となり、まるで何も無かったように翌朝からラリーの展開となりました。

チャート:freecotdata
言うまでもなく、もし投資家たちが著名エコノミストの予想に従ったのであれば、トランプ・ラリーが起きることなどありません。上のチャートを見てください。2016年11月1日から今年1月7日までのS&P500指数の動き、そしてヘッジファンドのポジション状況です。

先ずAを見てください。大統領選挙前のヘッジファンドの動きです。上昇する矢印で分かるように、ヘッジファンドは買いポジションを増やしています。言い換えると、選挙結果を全く気にしないで買っていたのです。何故でしょうか?理由の一つはこれだと思います。


選挙前日のハフィントン・ポストのツイートです。クリントン氏当選の確率は98.1%、トランプ氏が勝つ確率はたったの1.6%です。正にフェイク・ニュースの好例といったツイートですが、多くのヘッジファンドも同様な予想をしていたことでしょう。株式市場に悪材料となるトランプ氏の当選確率はゼロ、と判断した訳ですから、選挙結果を気にしないで買うことができます。

次に矢印Bを見てください。今日も相変わらず警戒論が繰り返し報道されていますが、ヘッジファンドは、そんなことを気にせずに買いポジションを増やしています。

警戒論、弱気論は間違っている、そんな話を聞く必要はない、と言うつもりはありません。しかし、ブルームバーグの記事が指摘しているように、著名エコノミストの予想を信じて持ち株を処分してしまった投資家は、トランプ・ラリーに乗ることができませんでした。著名人の意見に直ぐ影響されてしまう人は、彼らの話はフェイク・ニュースかもしれない、と先ず疑ってみることをお勧めします。

(参照した記事:Trump Doomsayers Miss a Money-Making Opportunity

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