エニス・タナー: 値動きだけが利益を生む

ニューヨーク・ダウ平均はオール・タイム・ハイ、史上最高値を記録です。取引時間は、まだ40分ほど残っていますが、下がダウ平均の日足チャートです。


1.34%の上昇、目立つ長い陽線が形成されています。

なぜ、こんなに上げたのでしょうか?何か特別な買い材料が出たのでしょうか?アナリストたちは、こんな説明をしています。
・投資家たちは好材料だけを見ているからだ。
・空売りで痛い目にあった人たちが、一斉に買い戻しているからだ。
・トランプ・ラリーの継続だ。
・積極的な売り手がいないのが好材料になっている。
・季節的に、12月のマーケットは強くなる傾向がある。
アナリストたちの話を聞いていて感じたことは、彼らも、このマーケットの強さが信じられないといった状態です。

エニス・タナー氏(Risk Reversal)の言葉を、もう一度読んでみたいと思います。
「株価が下げたのはYが原因だ。株価が上昇したのはXが原因だ」、といった説明をよく聞く。しかしほとんどの場合、株価が動いた原因は株価自身が原因だ。ある株に多数の取引が起きるのは株価の変動が原因であり、ニュースがいちいち発表されたからではない。
値動きだけに頼ったトレードはシンプルな方法であり、私自身このトレード方法の価値を認めている。あれは2010年のことだった。私はネットフリックス株を65ドル付近で売却し、良い利益を得ることに成功して上機嫌だった。なにせ、小売最大手のウォルマートもDVDレンタル業に参入するというニュースが報道されただけに、私はこれでネットフリックスは終わったと思った。このニュース発表後、ネットフリックス株は5%の下げとなり、私は自分の見方が正しかったことに興奮した。しかし、下げはそこまでだった。ネットフリックスは一転し、300ドルまで上昇してしまった。ニュースを重要視した私は負け、値動きを重視したトレーダーが勝ったのだ。
もちろん、株価の動いた背景を知ることは無意味ではない。しかし私が強調したいのは、Only price pays(値動きだけが利益を生む)、という言葉の持つ深い意味が多くの人たちに理解されていないことだ。

(参照した記事:There's A Sect Of Successful Traders Who Couldn't Care Less What Bernanke Says, Or About News At All

コメント