米国株式市場: クリスマス目前、大きく売られた小売株

木曜の米国株式市場で目立ったのは小売株です。先ず、下は百貨店株指数の日足チャートです。


あと20分ほど取引時間が残っていますが、サポートラインを割る長い陰線が形成されています。4%を超える下げですから、言うまでもなく大幅下落です。

次に、衣料品店で形成されるアパレル・ストア株指数の日足チャートを見てみましょう。


これも大陰線、12月2日の安値はサポートになりませんでした。

次は、ディスカウント店株指数の日足チャートです。


目立つ長い陰線が形成されています。今のところ、ギャップ(窓)がサポートになっています。

高級小売店株指数も2.87%の大幅下落です。


クリスマス、そして年末のショッピング・シーズンはまだ終わっていません。しかし、ディスカウント店から高級小売店まで総崩れといった状態です。

小売株が叩かれたのは、今朝発表された、これら二つの予想以下の結果だという意見があります。
・米11月個人所得(前月比): 0.0% (予想 +0.3%)
・米11月個人消費支出(前月比): +0.2% (予想 +0.3%)
予想を下回る数値を見たアナリストたちは、米国第4四半期の成長速度がやや落ちそうだと語っていますが、米国消費者の健康度に問題は無いとも語っています。それなら、なぜ小売株がこうも売られたのでしょうか。下は、ゼロヘッジからの抜粋です。
3ヶ月連続で、年率に換算した米国の個人消費支出の成長率が個人所得の成長率を上回った。そして、今朝発表された前月比の個人所得と個人消費支出は予想以下となり、特に個人所得は今年2月以来最低の成長率だった。更に、11月の貯蓄率は2015年3月以降で最低となり、もう一つ指摘したいのは、実質個人可処分所得の成長率は年率換算で1.5%という2014年以来最低の伸び率に落ち込んでいる。
もう一つ忘れてはいけないのは、米国は金利引き上げサイクルに入っていることです。とうぜんの結果としてクレジットカードの金利も上昇し、先週のブログに記したように、米国世帯が抱えるクレジットカードの借金は住宅バブル時の高額に迫っています。

買い物をしたいけど所得は大して伸びない、クレジットカードも、ほぼ利用限度額まで使ってしまった、といった状態ですから、これは小売業界に心配材料です。ついでにもう一つ付け加えれば、約70%の米国市民の預金残高は1000ドル未満です。こんな状態ですが、ある調査によると、米国の親たちは子どもへのクリスマス・プレゼントに平均で422ドル使うと答えています。メリー・クリスマス、借金地獄はますます深くなりそうです。

(参照した記事:Personal income flat in Nov vs 0.3 percent increase expected

Disposable Income Per Capita Grows At Weakest Rate Since 2014

Nearly 7 in 10 Americans have less than $1,000 in savings

Tis The Season For Credit Card Debt

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