2016年12月5日月曜日

金鉱株が好きな投資家から聞いた話

「金鉱株のETFを今朝買った」、と言うマイクさんと20分ほど話す機会がありました。先ず、下がマイクさんの買った金鉱株のETF、Market Vectors Gold Miners(GDX)の日足チャートです。


下降する50日移動平均線で分かるように、弱さが目立つチャートです。それに、サポートラインを先月割り、どう見ても積極的に買われているといった状態ではありません。ETF価格が50日移動平均線を突破してから買っても遅くないと思うのですが、なぜマイクさんは今朝買ったのでしょうか?

最初にマイクさんが指摘したことは金との比較です。


上半分が金鉱株のETF、下半分が金のETFです。金価格は下げが続いている状態ですが、金鉱株のETFは金の弱さに引きずられることなく横ばいです。「これは金鉱株が買い支えられている証拠であり、金鉱株のETFは底を形成している可能性がある」、というのがマイクさんの言い分です。たしかにそうかもしれませんが、金鉱株はもうこれ以上絶対に下がらない、と断定することはできません。そこで私は、マイクさんにこう聞いてみました。「念のために、横ばいゾーンから上放れを確認してから買った方が良いのではないですか?」

マイクさんはRSI(相対力指数)を指摘してきました。


見てのとおり、ダイバージェンスが起きています。ETF価格は横ばいですが、RSIは上昇が始まっていますから、ETF価格が横ばいゾーンを上抜けるのは時間の問題だ、とマイクさんは解釈した訳です。

マイクさんの言っていることは分かりますが、買い手が積極的になるのは上放れが起きてからです。方向性の無い横ばいでは大衆の興味を惹くことはできません。


22ドル付近に走る上辺(A)突破が買いシグナルになります。もちろん、上放れの買いには欠点があることも確かです。上放れという現象は目立ちますから、買い手が殺到します。言い換えると、上放れでは株価の上昇に弾みが付きますから、下手をすると高値つかみになってしまいます。

皆さんは、どちらのタイプですか?上放れを期待して、値動が静かな今このETFを買いますか?それとも、上昇開始のシグナルとなるブレイクアウトで買いますか?一般的に言えることは、長期投資型の人は値動きが静かな時に株を買い集め、デイトレーダーのように短期決戦型の人はブレイクアウトで買う傾向があります。

長期的に見た場合ですが、金鉱株のETFは興味深い位置に現在達しています。下が月足チャートです。


先ずAで分かるように、今年の2月に下降するトレンドラインを突破してダウントレンドが終わっています。Bが現在の位置です。今年1月の安値から8月の高値で計算した61.8%の値戻しレベルのテスト中です。言い換えると、現在のレベルでは押し目買いが起きやすいですから、これが日足チャートに見える横ばいの一因です。

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