火曜に迫った大統領選挙: スピリット・クッキングって何だ?

ことの発端は、ウィキリークスによって暴露されたメールです。


マリナ・アブラモビック氏から、トニー・ポデスタ氏へ送られたメールです。マリナ・アブラモビック氏はパフォーミング・アーティスト、トニー・ポデスタ氏は、クリントン陣営で選挙対策責任者を務めるジョン・ポデスタ氏の弟です。(注:ブラザーという表現なので兄かもしれません。)
メールは、「スピリット・クッキング・ディナーを楽しみにしています。お兄さんも来られますか?」、という内容です。早速、トニー・ポデスタ氏は、このメールを兄へ転送して、スピリット・クッキング・ディナーに招待されたことを伝えました。

さて、スピリット・クッキングとは何でしょうか?クッキングだから料理だろう、という見当はつきますが、ウィキリークスはこんなツイートをしています。

「ポデスタ氏のメールに記されているスピリット・クッキングは、皆さんが想像できるようなものではない。血、精子、そして母乳、ほとんどが血だ。」
写真を見てください。壁に字が書かれていますが、字は普通のペンキではなく、血、精子、そして母乳を混ぜて作られた物のようです。こう書かれています。「鋭いナイフで、あなたの左手の中指を深く切れ。痛みを食べろ。」

血、精子、母乳?指をナイフで切って痛みを食べろ? どう考えても正常ではありません。まるで悪魔のディナーといった雰囲気です。

人々は、(ほとんどは共和党支持者だと思いますが)、こんな結論に達しました。「ヒラリーの選挙対策責任者は悪魔崇拝者だ。ヒラリーも同様に悪魔崇拝者に違いない。こんな人材は大統領になる資格は無い。」

しかし、人々は何故こうも簡単にジョン・ポデスタ氏は悪魔崇拝者だ、という結論に達してしまったのでしょうか?大きな原因の一つは、トランプを推すアレックス・ジョーンズ氏のサイトに掲載されたこの写真です。



赤い衣装をまとったマリナ・アブラモビック氏が、オカルトのシンボルである血に染まったヤギの頭を持っています。どう見ても悪魔的ですから、ポデスタ兄弟はアブラモビック氏が主催する、悪魔崇拝のスピリット・クッキング・ディナーに出席した、と結論してしまうのは簡単です。

アブラモビック氏はアーティストです。報道によると、彼女の作品は血や痛みをテーマにしたものが多いということなので、さっそくグーグルで検索すると多数の病的な作品が出てきました。下は一例です。



アブラモビック氏は今回の一件に憤慨しています。
ニュースは状況が完全に無視され、勝手な結論にたどり着いています。トニー(トニー・ポデスタ)は、1990年代から私の作品のファンです。ディナーにトニーは来ましたが、ジョンは来ませんでした。現に、ジョン・ポデスタ氏には一度も会ったことはありません。ディナーには10人の出席者がありました。血や精子などはありません。普通のディナーです。単に、スピリット・クッキング・ディナーと名付けただけです。
スピリット・クッキングというのは、1990年代にアブラモビック氏が海外の美術館で行ったパフォーミング・アーツです。上のウィキリークスのツイートに写真が付いていますが、これはYouTubeで見ることができます。



実際に血を飲んだり、手を切ったりするシーンなどありません。確かに異様な動画ですから、悪魔的だ、と感じる人もいることでしょう。

ウィキリークスのお陰で、スピリット・クッキング(#SpiritCooking)はツイッターで今日のトレンドとなりました。こんな画像がツイートされています。



昨夜見たテレビのニュースでは、米国人の80%以上が、ヒラリー対トランプの汚い選挙戦に吐き気を感じると答えています。そして今日のスピリット・クッキングの一件で、選挙戦は米国史上初めて悪魔的なレベルに達したようです。

(情報源:ウィキリークス

ポデスタ・メール

“SPIRIT COOKING”: CLINTON CAMPAIGN CHAIRMAN PRACTICES BIZARRE OCCULT RITUAL

MARINA ABRAMOVIC ON RIGHT-WING ATTACKS: ‘IT’S ABSOLUTELY OUTRAGEOUS AND RIDICULOUS’

marina abramovic & crystal renn for vogue ukraine august 2014

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