ヘッジファンドは8年連続の低迷

感謝祭の週末は今日で終わりです。今年の相場も、あと残すところ一ヶ月になった訳ですが、ゼロヘッジは五日前に、こんなツイートをしています。


このペースで行くと、ヘッジファンドの成績は、8年連続でS&P500指数の成長率を下回ることになる。-- ゴールドマン・サックス

裕福な投資家たちが、ヘッジファンドに大事な資金を任せる理由は、平均以上の高リターンを得ることができると信じているからです。しかし現実は、8年もの長い期間に渡って、マーケットの指標であるS&P500指数の成長率を超えることができない状態です。

下は、11月22日のブルームバーグに掲載されていたものです。


11月18日時点における、今年ここまでの成績です。先ず、マーケットのバロメーターであるS&P500指数は+9%です(A)。このまま行くと、8年連続でS&P500指数に負けることになるヘッジファンドの平均成績は、たったの+4%です(B)。もちろん、多くのヘッジファンドは、利益の20%以上を報酬として取りますから、実際のリターンは4%未満になります。

こんな状況ですから、わざわざ高い手数料を払ってヘッジファンドに投資する必要はありません。Cを見てください。誰でも投資することができるミューチュアル・ファンドの成績は+7%、ヘッジファンドを大幅に上回っています。

今年最も成績が良いのは約+17%のラッセル2000指数(小型株指数、D)、そして第2位は+15%を少し下回る金です(E)。

ヘッジファンドが今年も低迷していることが報道された翌日、ビジネス・インサイダーは、こんな記事を発表しました。
Hedge funds love these 8 stocks(ヘッジファンドは、これらの8銘柄が大好き)
どういう意図でこんな記事を掲載したかは分かりませんが、多くの人たちは記事を読まないで、挙げられている8銘柄だけに目を通し、ありきたりな銘柄にガッカリしたことでしょう。
8. Amazon 7. MasterCard 6. Visa 5. Google 4. Facebook 3. Comcast 2. Procter & Gamble 1. Kraft Heinz
とうぜん疑問になることはこれです。
優秀な頭脳を揃えたヘッジファンドやミューチュアル・ファンドは、なぜS&P500指数に勝つことができないのでしょうか?
S&P500指数とヘッジファンドの決定的な違いは何でしょうか?先ずヘッジファンドの場合、ファンド・マネージャーとアナリストがチームになって、これだと思う銘柄を選びます。要するに、当たり前のことですが、ヘッジファンドは大きなリターンに期待できる銘柄だけに投資します。しかし、S&P500指数にはヘッジファンドのような意図は全くありません。指数を構成する銘柄は毎年同じであり、投資対象として有望なものがS&P500指数に毎年組み込まれる訳ではありません。

極論すると、優秀な頭脳やコンピュータを駆使してもS&P500指数に勝つことはできないのですから、ヘッジファンドやミューチュアル・ファンドに資金を入れる必要はありません。現に、この考え方は多くの個人投資家たちに既に受け入れられ、個人投資家たちに人気なのはS&P500指数やダウ平均の動きに連動するETFです。言い換えると、マーケットより優秀な成績を上げようなどということは考えないで、マーケットと同じ成績を得ることが今日の個人投資家たちの目標です。

(参照した記事:Goldman: Hedge Funds Are Poised to Get Beaten for the Eighth Year Straight

Hedge funds love these 8 stocks

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