ダウ平均は新高値、国債市場からは危険信号

ダウ平均は史上最高値を記録です。ダウ30銘柄の中で、特に目立ったのはこれです。
・JPモルガン・チェース(銀行): +4.66%
・ゴールドマン。サックス(投資銀行): +4.27%
なぜ、これら2銘柄が買いを集めたのでしょうか?理由は、大統領に当選したドナルド・トランプ氏です。


移民法の改正、税制の改正、軍事の増強、と選挙戦でトランプ氏は有権者たちに様々な約束をしましたが、その中の一つにドッド・フランク法の廃止があります。

2010年に成立したドッド・フランク法の背景には、2008年に起きた金融危機があります。簡単に言えば、政府は新たな規制を設けることで金融機関の監視を強化して、政府からの巨額な救済金を必要とする事態を防ぐことがドッド・フランク法の目的です。

この法律を廃止する、というのはどういう意味でしょうか?
ドッド・フランク法が廃止されれば、銀行はプロップ・トレーディング(自己勘定売買)が再度可能になるだけでなく、資金をヘッジファンドで直接運用することも可能となる。トランプ氏の公式サイトには、ドッド・フランクは一般労働者に全く役に立たず、官僚主義的な手続きや政府からの監視は問題解決の答えにはならない、と記されている。(ゼロヘッジ)
もちろん、廃止が実現するかは全く分かりませんが、トランプ氏の当選を受けて、金融株に投資しているETFが大きく上げています。下が日足チャートです。


レジスタンスラインを大きく突破する強力なブレイクアウトです。矢印を入れましたが、この二日間の出来高は膨大です。

上記したように、ダウ平均は史上最高を記録し、マーケットは好調な展開です。しかし、このウォール街の格言を、ここで思い出す必要があります。
債券市場は株式市場より賢い
ヘッジファンド・マネージャーの経験があるフェルダー氏は、このチャートをツイートしています。


世界の国債に投資しているETFの日足チャートです。見てのとおり、崩れが最近顕著になっています。ご存知のように、国債は政府からの保証付きですから、一般的に安全な投資と考えられています。しかし、資金は世界の国債から逃げているのです。言い換えると、株式市場より賢い債券市場は、世界の国債を全く信用していないのです。極論すれば、賢い資金は、世界の中央銀行には、もう為す術がない、と判断しています。

国債価格の崩れは利回りの上昇を意味します。10月3日、1.596%だった米10年国債の利回りは今日2.117%です。パーセンテージに直せば、この1ヶ月で何と32%も上昇し、正にパニック売りです。10年債の利回りは銀行ローン金利に大きく影響しますから、自動車ローンや住宅ローンの金利が上昇します。言うまでもなく、急速な金利上昇は株には悪材料であり、私はコナー・セン氏の見方に賛成です。


このような長期国債価格の下げが続けば、株は下げるだろう。

もう一度記します。「債券市場は株式市場より賢い

(情報源: ゼロヘッジ

セン氏のツイート

フェルダー氏のツイート

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