強い雇用統計を見たくない投資家たち

NYダウ平均の日足チャートです。


見てのとおり、三角形が形成されていますが、ダウ平均はどちらの方向へ放れるでしょうか?注目は、明日発表される9月の雇用統計です。(日本時間:金曜午後9時半)

市場予想: 
・非農業部門雇用者数:+17万2000人 
・失業率:4.9% 
・平均時給(前月比):+0.3% 
・平均時給(前年比):+2.6% 
’平均労働時間(週):34.4時間
もし予想より良い結果、たとえば非農業部門雇用者数が+21万人だったら、ダウ平均はチャートに形成されている三角形を上放れるでしょうか、それとも下放れるでしょうか?多くの人たちは、下放れを予想しています。予想以上の数字は、強い経済を示す訳だから買い材料だ、と思うかもしれませんが、12月の金利引き上げの可能性がかなり高くなることも確かです。

下のチャートを見てください。

チャート:hedgeye
1は米国の新規失業保険申請者の6ヶ月平均です。2の点線は、キーレベルとなる30万人に引かれています。A、B、Cは景気後退期(リセッション)です。

今まで3回の景気後退期を見てみると、新規失業保険申請者数が30万人に低下した約2年後に起きていることが分かります。1990年の景気後退は、新規失業保険申請者数が30万人に達した18ヶ月後、2001年の場合は19ヶ月後、そして2008年の場合は20ヶ月後に起きています。さて現在の状況ですが、新規失業保険申請者数が30万人に達して以来、既に21ヶ月が経過しています。そろそろ景気後退が近い、と判断することが無難でしょう。

繰り返しますが、もし明日の雇用統計が予想以上に強い内容なら、多くの投資家が12月の利上げは間違いないと結論します。しかし、景気後退が迫っている状態での利上げは景気後退を助けるようなものですから、明らかに適切な策ではありません。ということで、予想を上回る強い雇用統計は売り材料になりそうです。

(情報源:Why a Fed Rate Hike On "Strong" Jobs Data Is A (Really) Bad Idea

Here's your full preview of Friday's jobs report

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