元アナリストから投資家の皆さんへ

(マーク・リクテンフェルド氏のブログから抜粋です。)

株アナリストの発表する格上げ、格下げ、目標株価などに価値は無い。元アナリストだった私が言うのだから間違いはない。


先ず、株のアナリストにはバイ・サイド(buy side)とセル・サイド(sell side)の2種類がある。

バイ・サイドのアナリストというのは、実際に株を買っているミューチュアル・ファンドやヘッジファンドで働くアナリストのことだ。もし彼らが、この株に注目だ、と言うならその意見は聞く価値がある。

セル・サイドのアナリストは証券会社や投資銀行で働き、買い推奨や株の格上げを発表するのも彼らの仕事であり、世の中で一般的に知られているのがセル・サイドのアナリストだ。

セル・サイドのアナリストは、企業を調査して詳しいレポートを作成する。頭脳明晰なアナリストが多いことは確かだが、彼らの予想の当たり外れには全く意味は無い。なぜなら、アナリストの予想成績は現実に基いて作成されることはないからだ。例えば、あるアナリストが、ある株に買い推奨を出していたとしよう。昨日まで株価は50ドルだったが、予想を外す決算が原因となって、時間外取引では大きく下げて40ドルで売買されている。これを見たアナリストは、買い推奨を引っ込めて売りに格下げした。寄付き前までに格下げを発表すれば、買い推奨は50ドルで取り消されたことになる。

もう一つ問題になるのは、セル・サイドのアナリストは、顧客と会社との利害関係を考慮しなくてはならないことだ。言うまでもなく、重要な顧客である企業の株に売り推奨を出すことなど有り得ない。

更に、セル・サイドのアナリストは少数派意見を発表することを奨励されていない。言い換えると、証券会社は、たとえ独創的な考え方であったとしても、アナリストが大勢に反する意見を発表することを好まない。少数派意見を下手に発表して間違うより、皆が買いを勧めている株なら同様に買い推奨を発表した方が無難だ。

(情報源:マーク・リクテンフェルド氏のブログ

コメント