2016年10月11日火曜日

不安な株式市場、国債市場も不安定

NYダウ平均は200ポイントの下げ(-1.09%)で火曜のマーケットを終了しましたが、以前から気になっていたことはこれです。(今日のNY市場について、大橋ひろこ氏も書いておられます。ご一読をお勧めします。)

下がダウ平均の日足チャートです。


矢印で示したように、気になっていた事というのは9月の初旬に開けた窓です。見てのとおり、この窓が固いレジスタンスになり、ダウ平均の上伸が完全に妨げられています。とにかく、買い手たちには、ダウ平均を窓の上へ押し上げるだけの力が無いのです。

米国株式市場は天井の形成中である、と言われていますが、もしそのような危機感があるのであれば、投資家たちは株を売って資金をどこかへ避難させる筈です。避難場所として一般的に選ばれるのは米国債です。


上の日足チャートは、米10年国債の利回り指数ですが、これを見るかぎり、資金が国債へ避難している様子はありません。それどころか、人々は国債を売っている状態です。矢印の方向で分かるように、利回りは上昇しています。国債が売られると利回りが上昇する訳ですから、言うまでもなく、国債市場から資金は流出しています。

もう一つの注目はAです。今年の1月6日以来、国債の利回りは下降する200日移動平均線の下で動いていましたが、ついにこの移動平均線を突破です。今年ずっと、この移動平均線より下だった利回りが、とうとうそこを越えたのですから、正に一大イベントです。言い換えると、利回りのダウントレンドは終わり、上昇基調に入った可能性があります。

株を売って、資金を不動産へ避難させろ、という意見もあります。しかし、国債利回りの上昇は金利の上昇を意味しますから、不動産投資も以前のような人気がありません。


上は、米不動産インデックス・ファンドの日足チャートです。価格は200日移動平均線を最近割り、投資家たちは上昇する金利に、明らかに嫌気がさしています。

最近、上昇が目立つのはドルです。ドル指数に連動するETFの日足チャートを見てみましょう。


今月の6日に200日移動平均線を越え、そして今日の取引で7月の高値を突破し、上伸に勢いがついています。この上昇し始めたドルのお陰で、資金の避難場所となる筈の金からも資金が逃げています。下は、金のETFの日足チャートです。


200日移動平均線を下回り、冴えない状態です。

株式市場は不安定、国債も不安定、そして金も不安定といった状況ですから、今は無理して新しい投資先を探す時ではありません。ということで、今日の最高の資金の避難先はマネー・マーケット・ファンドです。

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