著名ファンド・マネージャー: 政府による救済が発表されるまで、ドイツ銀行株の下げは止まらないだろう

午後に入ってから、ドイツ銀行株が突然下げ始めました。下は1分足チャートです。


下げの始まった時刻は12時27分、突出した出来高が、売り圧力の強さを明確に示しています。最終的に、ドイツ銀行は11ドル49セント(-6.67%)で木曜の取引を終了し、ペンション・パートナーズのチャーリー・ビレロ氏は、こうツイートしています。

(終値ベースで見た場合)ドイツ銀行は、上場来最安値で終了した。今日の出来高は5100万株を上回り、これはドイツ銀行株取引史上最大の出来高だ。
ドイツ銀行が危ない、という話は全く珍しくないですが、今日の売り材料となったのは「資金引き揚げ」報道です。マイク・ラーソン氏(マネー・アンド・マーケッツ)は、こう述べています。
ヘッジファンドが、ドイツ銀行から資金を撤退させている、という報道を受けて、ドイツ銀行株は大幅下落となった。ブルームバーグによると、10のヘッジファンドが、デリバティブ決済を行うための余剰資金をドイツ銀行から引き揚げている。
ドイツ銀行と決済を行っているファンドは200以上あり、今日報道されたのは、たったの10社だが、破綻したリーマンを彷彿させ投資家たちは動揺した。先ず、少数のファンドが資金を撤退させる。そして他社もそれに従って資金を次々と引き揚げ、パニックは金融セクター全体に広がっていく。
ドイツ銀行のスポークスマンは、「ドイツ銀行には十分な資金がある」、と語っていますが、リーマンが破綻となった二ヶ月前、リーマンのCEOは「最悪の事態は去った」と発言していました。

問題を抱えているのはドイツ銀行だけではありません。ドイツで二番目に大きな銀行であるコメルツ銀行も苦しい状態です。今日の報道によると、経営を立て直すために、コメルツ銀行は9600人の社員削減、そして銀行史上初の配当金支払い停止を実行します。

言うまでもなく、メガバンク2社が不安な状態なのですから、投資心理に悪影響を与えるのは当然です。大半の投資家は、政府がドイツ銀行を救済するだろう、と見ていますが、下はロイターからの抜粋です。
・ ドイツで連立政権の一角を占めるバイエルン州の保守政党キリスト教社会同盟(CSU)のハンス・ミヒャエルバッハ議員は、政府は経営難の銀行への支援は行わないと述べた。
・ ドイツ政府はすでに、納税者による銀行救済を計画しているとの見方を強く否定している。
ということで、今のところ、政府は銀行救済に消極的です。著名投資家ジェフリー・ガンドラック氏は、こんな見方をしています。
政府による救済が発表されるまで、ドイツ銀行株の下げは止まらないだろう。
(情報源:ビレロ氏のツイート

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