米国株式市場: 季節性と投資心理


昨夜は第一回目のヒラリー・クリントン対ドナルド・トランプの討論会があり、11月8日の大統領選挙まで、いよいよ41日12時間20分5秒を残すのみとなりました。報道によると、討論会を視聴した米国人は8090万人に及び、過去最高だったレーガン対カーターの8060万人を上回ったそうです。

一般的に言えることは、大統領選挙の年は株が上昇する傾向があります。

チャート:seasonalcharts.com
上のチャートには、ニューヨーク・ダウ平均の、大統領選挙の年の季節性が示されています。先ず、Aの矢印で分かるように、ダウ平均は5月の終わり頃から年末にかけて上昇する傾向があります。現在の位置ですが、Bを見てください。9月の初旬から10月の初旬にかけて、ダウは一時的な下げとなります。言い換えると、季節的には、そろそろ買いの準備です。

もちろん、株式市場を動かす要因となるのは季節性だけではありません。オッペンハイマーのテクニカル・アナリスト、アリ・ワルド氏は、投資心理についてこんなことを語っています。
マーケットの天井では、大多数の人たちが浮かれ陶酔状態だ。しかし、現在のマーケットには、そんな陶酔感は存在しない。
ワルド氏の見方に同感する人は多いと思います。ブルマーケットのピークでは、全員参加型の熱狂的な相場展開になりますが、今日のマーケットは静かすぎます。ジョージ・ソロス氏の巨額なプット・オプション買い、ジェフリー・ガンドラック氏の「全て売れ発言」などが次々と報道されましたから、投資家たちの態度は極めて慎重になってしまったようです。実例として、ワルド氏は、ブル・ベア・レシオと呼ばれる、強気論者と弱気論者の比率を挙げています。下がチャートです。


注目は円内です。現在の数値は2を割っています。ワルド氏によると、2未満の数値は投資家たちの株に対する極めて消極的な姿勢を表わし、このような状況でマーケットが天井となることはありません。更にワルド氏は、「機関投資家たちは、株に十分に投資をしていない状態であり、現時点で、いったい誰が売ることができるだろうか?」、とも語っています。たった二つの要素ですが、季節性と投資心理からは買いに分があることが示されています。

(参照した記事:Trump-Clinton debate seen by record 80.9 million TV viewers: Report

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