長期チャートもチラッと見てみましょう

予想以上に良い雇用統計が発表され、ダウ平均は現在+0.92%、先月記録された史上最高値に迫っています。しかし、こんな好調なマーケットの中、ブリストル・マイヤーズ・スクイブは15.6%の大幅下落となっています。

ブルームバーグ
下が日足チャートです。



20日、50日、そして200日移動平均線を大きく割っての寄付きです。突出した棒線(A)で分かるように、今日の出来高は特大、通常の15倍です。一変する前の昨日までの様子を見てください。3本の移動平均線は揃って上昇し、順調なアップトレンドが示されています。更に、昨日のローソク足(B)は陽線ですから、肺がん治療薬の臨床試験失敗のニュースが飛び出ることなど、誰も予期していませんでした。

さて、現在のブリストル・マイヤーズ・スクイブの株価は63ドル44セントですが、ゼロヘッジによると、米国の投資家にはお馴染みのジム・クレーマー氏はこんなことを語っていました。
・ 3月の放送(その時の株価は66ドル26セント): たとえ66ドルでも私は確固たる買い手だ。
・ 先月の放送(その時の株価は75ドル72セント): もし下がるようなら買いだ。民主党の党大会で、製薬会社を非難する意見が出るだろう。
今日の大幅下落を見て、クレーマー氏は、どんなことを語っているのでしょうか?早速調べてみると、クレーマー氏も他の投資家と同様に、臨床試験失敗のニュースに驚いています。「たとえ66ドルでも買う、もし下がるようなら買いだ」、と言っていた氏ですが、ここで買い足すべきか、または損切るべきかについては一切コメントをしていません。

chessNwineという名前で知られる株トレーダーは、今日のブログで、こんなことを書いています。
言うまでもなく、臨床試験失敗という報道が、ブリストル・マイヤーズ・スクイブ株の大きな売り材料となった。しかし、長期チャートをここで再度見る価値はある。
下がブログに掲載されていたチャートです。

chessNwine
数年間に及ぶ大幅上昇で、ブリストル・マイヤーズ・スクイブは、1999年に記録された史上最高値に挑戦中でした。言い換えると、この高値突破に難航する可能性があっただけでなく、空売りも試されやすい場所ですから、持ち株を利食っていた投資家も多かったことでしょう。

今回のニュースに巻き込まれてしまった投資家は、明らかに不運であったとしか言いようがありません。しかし、長期チャートを見ていた投資家は持ち株の一部を利食うことができた筈ですから、何もしなっかた投資家よりも被害が少なかったことも確かです。

ここ数ヶ月間だけ、最近2年間だけ、といった限られた期間のチャートを見ていた人たちにも、ブリストル・マイヤーズ・スクイブが史上最高値に迫っていることは分かりませんでした。「私は数日間しか株を保有しないから長期チャートなど要らない」、という意見もありますが、今日のような一件を考えると、たとえ2、3秒でもいいですから長期チャートを見ることをお勧めします。

(参照した記事:米ブリストル株が急落、「オプジーボ」が肺がん治療の目標満たさず

Jim Cramer Wipes Out Retail Investors After Bristol Myers Plummets

Cramer says he's ‘shocked’ like everyone else on Bristol-Myers drug results

Bristol-Myers Squeamish at Prior Highs

コメント