著名投資家が株式市場の下げに賭けている: 私たちもそれに従え?

今日もまた、著名投資家が米国株式市場の下げを予想していることが報道されています。
最新の報告書によると、ポール・チューダー・ジョーンズ氏(ヘッジファンド・マネージャー)は第2四半期に、S&P500指数に連動するETFのプット・オプション595万株相当を買い足し、合計が834万株相当となった。この結果、このプット・オプションが、ジョーンズ氏の保有する最大のポジションとなった。(ヤフー・ファイナンスから)
ポール・チューダー・ジョーンズ氏
マーケットは下がるだろう、と思う時に、投資家たちはプット・オプションを買います。ジョーンズ氏の場合は、プット・オプションが最大のポジションですから、米国株式市場の下げを確信しています。

著名投資家のジョージ・ソロス氏も同様なことをしています。第2四半期、ソロス氏は米国株式市場の下げに賭けるプット・オプションの保有量を2倍に増やし、この結果プット・オプションがソロス氏の持つ最大のポジションになっています。

「2人の著名人が、これほど大きくマーケットの下げに賭けているのだから、私たちは少なくとも持ち株を減らすべきだ」、という意見が当然出ています。しかし、今朝報道されたニュースは話の種にはなっても、私たちには大したことを教えていません。

もう一度ニュースを見てみましょう。「最新の報告書によると、第2四半期に」、と書かれています。第2四半期というのは、4月から6月のことです。6月が終わったのは2ヶ月前です。2ヶ月も前の話ですから、言うまでもなく古いニュースであり、今日現在、両氏は同じ量のプット・オプションを保有しているかは分かりません。更に増やしているかもしれませんが、一部を処分してしまった可能性もあります。

言うまでもなく、ソロス氏とジョーンズ氏は有名人ですから、両氏の名前を挙げることで、記事へのアクセス数は増えることでしょう。当然のことながら、記事へアクセスした何人かは広告をクリックすることでしょうから、懐疑的な言い方をすれば 、この記事は広告をクリックさせることが目的で書かれた可能性があります。

著名投資家だからと言って、私たちは必要以上に彼らを恐れる必要はありません。現に、こんな記事があります。


上はブルームバーグの見出しです。ヘッジファンドの成績が冴えないこと、そしてファンドの解約者が急増し、ポール・チューダー・ジョーンズ氏のヘッジファンドは社員を15%減らすことが報道されています。

言うまでもなく、ジョーンズ氏は苦境に立たされています。ひょっとすると、氏がプット・オプションの保有数を大幅に増やしたのは、低迷する成績を一気に挽回するホームランを狙っているだけかもしれません。

(参照した記事:Legends of finance have big bets on the stock market going down

Tudor Said to Cut 15% of Workforce After Withdrawals, Losses

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