米国マーケット: 株は新高値、国債も新高値

ブルームバーグ
株をやっている人は別として、一般の人々がS&P500を話題にすることは先ずありません。人々にとって株式市場を表す指標はダウ平均であり、これが新高値を記録しないかぎり、マスコミも大々的に報道をしません。

さて、好調なのは株だけでなく米国債も順調に上昇を続けています。下は、米長期国債専門のETF、iShares Barclays 20+ Yr Treas.Bondの日足チャートです。


S&P500指数と同様に、史上最高のレベルで取引 されています。成績だけを見ると、国債のETFの方が優秀です。
今年ここまでの上昇率:
国債のETF: +18.05%
S&P500指数: +4.56%
株は危険度が高いがリターンも大きい、国債は安全だがリターンは低い、というのが一般的に言われていることです。しかし見てのとおり、株のような成績を上げているのは国債の方です。

「投資家たちは、国債を株のようにトレードしている。これは危険信号だ」、という記事がマーケット・ウォッチに掲載されています。下が要点です。
投資家たちはキャピタルゲインを狙って国債を買い、高配当利回りを求めて株を買っている。世界は引っくり返ってしまったようだ。こうなってしまった大きな原因は、世界の中央銀行は経済を刺激するために国債を買い進み、現在12兆ドルにおよぶ国債の利回りがマイナスに転落してしまったことだ。当然の結果として、株の配当利回りが国債利回りを上回り、投資家たちの高配当株に対する需要が大幅に増えた。
短期的には、国債にキャピタルゲインを求め、株に高配当を求めるというやり方は上手くいくかもしれない。しかし、この方法が成功するためには、「よりひどい愚者の理論」が長期間にわたって続く必要がある。
思い出してほしいのは、2013年に起きた市場の癇癪だ。FRBは量的緩和の縮小を示唆し、世界の金融市場を大きく動揺させた。世界の中央銀行による国債買いは永久に続くものではなく、買いの規模はいずれ縮小される時が訪れる。
更に、S&P500指数の変動率と、国債利回りの変動率には強い相関関係がある。歴史を振り返ると、国債利回りが上昇する状況で株は上昇し、国債利回りが低下する状況では株も下げる。今日起きていることは、国債利回りが下降する環境で株が上げるというダイバージェンスだ。長期金利(国債利回り)の下落は株に好影響だ、今回は例外だと多くの人は言うが、歴史からそのような結論を引き出すことはできない。

(参照した記事:S&P 500 near record highs? Treasury yields at lows? Something’s gotta give

Investors are trading bonds like stocks — and that’s a red flag

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