今回も注目される米雇用統計

金曜は6月の米雇用統計が発表されます。(日本時間金曜21時30分)
予想されている数値:
・非農業部門雇用者数: +18万人
・失業率: 4.8%
・平均時給: +0.2%(前月比)
・平均労働時間(週): 34.4時間
前回5月の非農業部門雇用者数は、予想された16万人増を大幅に下回る+3万8000人という冴えない内容だっただけに、今回の発表には大きな関心が集まっています。

5月の結果は単なる一度だけの例外だったのか 、それとも不安なトレンドの開始だったのかを確かめる意味で、今回の雇用統計は今年最も重要だ。-- アサナシオス・バンバキディス(バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ)
上記したように、6月の非農業部門雇用者数は18万人増が見込まれていますが、これはエコノミストたちが予想している中間値です。ブルームバーグによると、最も悲観的な予想をしているアナリストは+13万人、そして最も楽観的な予想は23万5000人増です。言い換えると、明日実際に発表される数値が+13万人未満、または+23万5000人以上なら予期せぬ驚きの結果ということになります。

バンバキディス氏は、予想されている18万人増という非農業部門雇用者数は楽観的すぎる、と見ています。過去を振り返ると、6月の数値は予想を下回り、後で大きく修正される傾向があるようです。バンバキディス氏はこう語っています。
英国の国民投票でEU離脱が決まり市場が不安定な状態となった。たしかに、エコノミストたちは雇用の強い好転を予想しているが、株式市場はFRBが金利の引き上げを行わないことを既に織り込んでいる。これが意味することは、株式市場が好反応を示すためには、極めて強い数字が明日発表される必要がある。しかし、それとは反対に予想以下の雇用統計なら投資家たちは動揺し、リスクオフの厳しい調整が起きそうだ。
人材紹介・人材派遣会社ラサール・ネットワークのCEO、トム・ギンベル氏は、こんなことを述べています。
企業は以前のように人を雇うことに積極的ではない。雇用状況が変化した原因として、引き上げられた最低賃金と医療保険制度改革の二つが新たに加わっている。これら二つの法律が実施されたのは最近のことではないが、新しい法律の悪影響が現れるには数年の時間がかかるものだ。
企業が人を雇うことに消極的になるのは、経済サイクルの終盤で起きる、と一般的に言われていますが、ヘッジアイのキース・マカルー氏は、こう述べています。
非農業部門雇用者数の成長は2015年の2月がピークとなった。前回の悪い数値は一時的な例外ではなく、既に始まった下げトレンドの一部だ。
下がマカルー氏のサイトに掲載されているチャートです。

ヘッジアイ
(灰色の部分は景気後退期)  非農業部門雇用者数の成長率(前年比)が示されています。たしかに下降が始まり、マカルー氏は米国の景気後退期が近いと結論しています。

(情報源:We're about to get 'the most important' jobs report of the year

June jobs report: Will it put an end to recession fears?

15 Words Ahead Of The Jobs Report

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