2016年7月29日金曜日

家を売れ 車を売れ 子どもたちを売れ

新債券王として知られるジェフリー・ガンドラック氏は、現在のマーケット状況を、クリストファー・ウール氏の作品を使って説明しています。

クリストファー・ウール
「家を売れ 車を売れ 子どもたちを売れ」、と書かれていることで分かるように、売れという言葉が3回出てきます。
全て売りだ。良いものは何も無い。 -- ジェフリー・ガンドラック
多くのアセットが極めて割高である、というのがガンドラック氏の見方であり、氏が現在引き続き保有しているのは資金の避難場所として有名な金、そして金鉱株です。米国株式市場のバロメーターであるS&P500指数が史上最高値を最近記録しましたが、その背景には弱い米国の経済成長、そして冴えない企業利益があることをガンドラック氏は指摘しています。更に氏は、「投資家たちの心理状態は、超楽観的な世界へ入った」、とも語っています。

ロイターの報道によると、ガンドラック氏がCEOを務めるダブルライン・キャピタルは、米国の10年国債の利回りが1.32%という低レベルに達した7月6日、米国債に対する投資姿勢を超弱気に変更しました。言い換えると、ガンドラック氏は上昇が続いていた国債価格はここが天井になり、これからは利回りが上昇すると見ています。

「国債に超弱気」、というのは実際には、どういう意味なのでしょうか?ガンドラック氏は、こう答えています。
ダブルライン・キャピタルの主流戦略では、国債を空売るということは決してしない。更に、保有している国債を全部売却するということもしない。私たちがしたことは、保有する国債の量の調整、そして期間の違う国債への乗り換えだ。
国債価格は天井だ、と判断したガンドラック氏は、こんなことも語っています。
もちろん、国債が引き続き買われ、利回りが更に下落するということもあり得る。しかし、私はそんな事に興味は無い。なぜなら、リスク・リワードを考慮すると、ここで買っても大した利益を上げることはできない。現時点では、国債よりも金と金鉱株の方が有利だ。
ガンドラック氏は、FRB(米連銀)に対する強い不満も表明しています。
連銀は、米国経済が減速しているという現状で、年内の金利引き上げの可能性を相変わらず語っている。連銀の関係者たちは、米国の経済状態を本当に見ているのだろうか?全く信じられない人たちだ。
ガンドラック氏が、米株を実際に現在空売っているかは分かりません。しかし、報道から分かるように、株で買えるのは金鉱株だけだ、とガンドラック氏は見ていることは確かです。

(参照した記事:'Sell everything,' DoubleLine's Gundlach says

Gundlach: "Sell Everything, Nothing Here Looks Good"

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