この著名人の言葉を聞いて個人投資家は安心したかもしれない

米国株式市場はマイナスで今年を終了すると思う。今年後半のマーケットは低迷しそうだ。ベアマーケットの可能性は無いと思うが、現在の株価は妥当な水準に既に達している。 -- バイロン・ウィーン(ブラックストーン副会長)
バイロン・ウィーン氏
さて、個人投資家たちは、著名人ウィーン氏の言葉をどう解釈したでしょうか?「ベアマーケットの可能性は無いと思う」、と聞いてホッとしているのではないでしょうか。

ベアマーケット=厳しい下げ市場、と一般的に理解されていますが、厳しい下げという表現では漠然としていて、どの程度下げたらベアマーケットに入るのかが分かりません。下が定義です。
ベアマーケット: 複数の指標、たとえばダウ平均とS&P500指数が一定期間(少なくと2ヶ月)に20%以上の下げとなった場合、株式市場はベアマーケット入りとなる。
現在のダウ平均は18517です。20%は3700ポイントに相当し、ダウ平均が14817を割ったところでベアマーケット入りが宣言されます。下がダウ平均の日足チャートです。


入れた移動平均線は、長期トレンドを把握するために広く使われている200日移動平均線です。現在、17390付近を走っています。Aは今年1月の安値(15450)、Bが2月に記録された安値(15503)です。言うまでもなく、ベアマーケット入りが確認されるためには、ダウは2月の安値から更に686ポイントも下げる必要があります。

今日の終値から2月の安値まで下げることは16%の下落を意味し、私の目から見ればベアマーケットと呼んでも差しつかえない下げ幅です。当たり前のことを言って申し訳ないですが、20%の損を取り戻すには、マーケットは25%上昇しなければなりません。言うまでもなく、25%という大幅上昇は、そう簡単に実現できるものではありません。

ウィーン氏はS&P500指数の6%、またはそれを超える下げを予想しています。もちろん、氏は「ベアマーケットの可能性は無いと思う」、という見方ですから、最悪の場合は19.99%の下げとなります。明らかに、ウィーン氏は楽観論者ではありません。

(情報源:Byron Wien: Prepare for a pullback — the S&P is set to slide 6% or more

Bear Market

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