ベアが指摘する出来高とボラティリティ指数

ブルームバーグ
連日上昇のマーケットが展開され、英国の国民投票を心配して持ち株を売ってしまった人たちが後悔しています。もちろん、あそこで持ち株の一部を売ってポートフォリオを守ることは正しい判断です。特に今回の場合は、回復が急ピッチに進みましたから、後悔の度合がいつもより大きくなるのは当然かもしれません。

「この上昇は長続きしない、そろそろ下げがやって来る」、と言う人たちの話を聞いてみたいと思います。様々なことが心配材料に挙げられていますが、テクニカル的に見た場合、出来高を指摘するトレーダーが多いです。


上はダウ平均に連動するETF、SPDR Dow Jones Industrial Averageの日足チャートです。見てのとおり、ETFはV字型のラリーを展開して最高値を記録しましたが、矢印の方向で分かるように出来高は減っています。出来高に入れた横線(A)は20日移動平均線です。新高値を記録した訳ですが、昨日と今日の出来高は移動平均線より下にあり、明らかにエネルギー不足です。迫力、勢いの無さは今日のローソク足にも表れています。確かに陽線ですが点のようなローソク足であり、どう見ても強い形ではありません。

恐怖指数の異名を持つボラティリティ指数からも警報が発せられています。


好調なマーケットを反映してボラティリティ指数は下げています。恐怖のピーク(1)となったのは6月24日、英国のEU離脱が国民投票で決定された翌日です。現在の位置を見てください(A)。ちょうどサポートラインの所ですから、ボラティリティ指数は上げに転じる可能性があります。現に、昨日と今日形成されたローソク足は陽線ですから、上昇に転じる可能性が示唆されています。

もちろん、ボラティリティ指数の上昇は、マーケットの大幅下落を予測するものではありません。英国EU離脱の時のようなドラマチックな下げが起きる可能性もありますが、2、3日間の小さな下げで終わる可能性もあります。どちらにしても、現時点では積極的な新規買いを始める時ではありません。

コメント