2016年7月4日月曜日

先週のマーケット: 転換点となった火曜の出来事

S&P500指数の日足チャートです。


三本の移動平均線を入れました。(20日指数平滑移動平均線、50日単純移動平均線、200日単分移動平均線)

先ず、S&P500指数は月曜に200日単純移動平均線を割り、多くの投資家は、いよいよ本格的な下げが始まる、と確信しました。ヨーロッパでは英国のEU離脱が決まり、深刻な顔をしたアナリストや経済学者がテレビに次々と出演し悲観的な意見を述べていましたから、株を買おうなどと思えるような状況ではありませんでした。

しかし、火曜から始まったのは強力な反発ラリーです。この4連勝で、先週のS&P500指数は単に3.29%の大幅上昇となったでけでなく、常識的な考え方が、ことごとく砕かれた週でもありました。

移動平均線は、トレンドを示すだけでなく、サポートやレジスタンスになる傾向もあります。ですから、50日単純移動平均線まで下げたら買ってやろう、200日単純移動平均線まで下げたら買ってやろう、といったように移動平均線付近では押し目買いが起きやすくなります。

一般的に言われていること、常識的な考え方の一つに、一度崩れたサポートはレジスタンスになる、というものがあります。先週は、この常識論が完全に崩れました。

先ず、サポートになると思われた200日移動平均線が月曜に割れ、投資心理が大きく冷え込みました。火曜に形成されたのは大陽線です。一度崩れたサポートはレジスタンスになる訳ですから、この200日単純移動平均線付近には、売り手たちが待っていたことでしょう。繰り返しますが、ヨーロッパでは英国のEU離脱が決まり、とにかく悲観論が圧倒的に強い状態でしたから、200日単純移動平均線まで戻ったところでの空売りは、極めて当然な考え方です。

しかし、反発ラリーは止まりませんでした。20日指数平滑移動平均線付近での空売り、そして、50日単純移動平均線付近での空売りは、ことごとく失敗となりました。上昇しているのだから買うべきだ、と言うのは簡単なことですが、一度崩れたサポートはレジスタンスになるという株の教科書に書かれているルールを考えると、一先ず空売ってみよう、という気分になってしまいます。

なぜ、このような強烈なラリーが展開されたのでしょうか?私に警告してくれたのは、ブライアン・シャノンさんの火曜のツイートでした。


英国の離脱が決まり、大きな下げとなった24日の寄付きからVWAP(左側の矢印)が引かれています。(S&P500指数に連動するETFの10分足チャート) 見てのとおり、火曜に起きていたことは、S&P500指数はVWAPに接触し、ブレイクアウトの可能性が示されていたことです(右の矢印)。言うまでもなく、マーケットはその後VWAPを突破し、反発ラリーに更に弾みが付く結果となりました。先週のマーケットは、常識的に物事を考えることの危険性を改めて教えてくれた、厳しい週でした。

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