2016年6月27日月曜日

重要なレベルをテストする米国株式市場

金曜に引き続き、S&P500指数の日足チャートには、今日も目立つ長い陰線が形成されました。


矢印で示しましたが、今日の取引で多くの投資家が注目している200日移動平均線を割り、市場のムードは更に暗くなりました。当然のことながら、下のチャートで分かるように、S&P500指数に連動するETFも200日移動平均線を割りました。


2月のブログで引用したことですが、著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏は、200日移動平均線についてこんなことを語っています。
投資判断をする基準の一つとして、私は200日移動平均線を使っている。大幅下落となる株や商品を数多く見てきたが、投資の鍵となることは、いかにしたら多額の資金を失わないですむかということだ。もし、あなたが200日移動平均線を使うのなら、守りを固め撤退するべきときが分かる。
簡単に言えば、200日移動平均線より下にある株は健康状態が優れないから買わない方がよい、ということになります。

200日移動平均線と同時に監視したいのはVWAP(出来高加重平均価格)です。下のチャートは、S&P500指数に連動するETFの日足チャートに、今年の初取引日(1月4日)からVWAPを引いたものです。


Aで分かるように、ETFはVWAPのテスト中です。言い換えると、ETFは儲けと損を振り分ける重要な境界線のテストをしています。


ETF価格がVWAPより上なら、1月4日以来買った人たちの損と利益を合計すると、利益が損を上回っています。しかしVWAPを割ってしまうと、損合計が利益合計を上回ることになり、今年のマーケットでは大半の人が損をしていることになります。ですから、買いに適しているのはVWAPより上にある銘柄であり、それより下なら空売りに適しています。

短期的に見た場合ですが、マーケットは売られすぎな状態です。下は4週高値更新銘柄数と4週安値更新銘柄数の比較です。


10%未満の数字は短期的な売られすぎを示し、現在の数値は6.24%という4週安値銘柄数が、4週高値銘柄数を大きく上回っている状態です。上記したように、マーケットはVWAPのテスト中であり、そこがサポートになる可能性もありますから、数日間の反発ラリーを期待している買い手がいることでしょう。

0 件のコメント: