2016年6月26日日曜日

英国以上に大きな打撃を受けたイタリアとスペイン

先週最大の出来事は、離脱派が勝利となった英国の歴史的な国民投票です。世界の株式市場は大幅下落となり、特にイギリス株のETFは11.96%の厳しい下げとなりました。下が日足チャートです。

iShares MSCI United Kingdom (EWU)
大きな窓を開けて取引が始まり安値引けです(1)。見てのとおり、突出した線で分かるように出来高は膨大です(2)。前日の様子を見てください(3)。形成されたのは陽線、終値はレジスタンスラインとほぼ同位置ですから、上放れを期待して買った人が多かった、と解釈できます。言い換えると、投資家たちは英国のEU残留は間違いない、と思っていた訳です。

同様な様子を、米国株式市場にも見ることができます。下は、ダウ平均に連動するETFの日足チャートです。


窓を開けて寄付き、ほぼ安値引けです(1)。膨大な出来高(2)、そして前日は陽線を形成し、レジスタンスラインの直ぐ下で取引を終えています(3)。正に、ブレイクアウトが期待できそうな引け方ですから、多くのトレーダーが買ったことでしょう。欧州中央銀行、IMFからの圧力があるから、残留派が勝利すると言われていましたが、結果は正反対になってしまいました。

今回の件で改めて言えることは、ブレイクアウトを期待して行うトレードの危険性です。もちろん、思惑どおり上放れとなっていれば、前日に買った人は読みが当たったことになり、さっそく一部利食って良い気分で週末を迎えたことでしょう。

私は、結果を予想して行うトレードが間違っているとは思いませんが、今回のような場合は大きな損を出す結果となり、もし信用取引を最大限に利用していた人たちは、再起不能と言っても大袈裟ではない損を出したことでしょう。

今回のような、英国民投票は稀な例だ、言われる人もいると思いますが、同様なことは結構頻繁に起きています。たとえば決算です。予想を大幅に上回る決算が発表されることを期待して、コールオプションを目一杯買って大損、という話は腐るほどあります。

原則的には、買い出動は上放れを確認してからです。しかし、ブレイクアウト後に買ったのでは儲けが少なくなり、何か損をしたような気分になります。繰り返しになりますが、私は、結果を予想して行うトレードが間違っているとは思いません。

上記したように、イギリス株のETFは11.96%の大幅下落となりました。しかし、ヨーロッパ株のETFで、イタリア株(-14.95%)とスペイン株(-16.29%)のETFは、イギリスを超える下げとなりました。

先ず、イタリア株のETF(日足)です。

iShares MSCI Italy Capped (EWI)
矢印を入れましたが、ETF価格は2月の安値を決定的に割っています。イギリスも確かに大きく下げましたが、2月の安値はまだ割っていません。

次に、スペイン株のETFです。

iShares MSCI Spain Capped (EWP)
これもブレイクダウン、2月の安値を大きく割っています。

これは何を意味するのでしょうか?単純に結論すれば、現在ヨーロッパでイギリス以上に問題を抱えているのはスペインとイタリアの2国です。

2 件のコメント:

neko さんのコメント...

こんにちは、
単純に考えればこれからはイギリスではなくてEUで問題が大きくなるからユーロが売りという解釈でよろしいでしょうか?

T Kamada さんのコメント...

neko さん

ユーロの将来は、かなり厳しいのではないでしょうか。基本的に、ユーロは売りだと思います。